ステップワゴンが1ヶ月で約2.7万台受注

新型ステップワゴン(左:AIR、右:SPADA)

ホンダは2022年6月27日、新型ステップワゴンの累計受注台数が、同車の発売から約1カ月後となる6月27日時点で27,000台を超え、月間販売計画の5倍以上を突破したことを発表しました。

新型ステップワゴンは今年5月27日にフルモデルチェンジし、今回で6代目となりました。原点回帰ともとれるシンプルな外観と、ホンダの国内モデルとしては史上最大となる室内空間、最新の安全運転支援機能を標準装備することなどが特徴です。

「脱オラオラ顔」が高評価のポイント?

新型ステップワゴンは、先代からの乗り換えを含むミニバンユーザーを中心に、30代から40代のファミリー層をはじめとする幅広い購買層がいるとのこと。

ホンダは想定の5倍を超える好調な売り上げの理由として、低燃費かつ滑らかな走りが特徴の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」の採用や、広大で使い勝手に優れた内装などが高く評価されたと伝えています。

また、近年のミニバンが巨大なグリルを備えたいわゆる「オラオラ顔」をこぞって採用する中、ステップワゴンは極力シンプルで誰にでも似合うような外観をしているのも好まれているといいます。

先代に引き続きSPADA人気は根強い

一番人気のステップワゴン SPADA

新型ステップワゴンのグレードは3種類。落ち着いた外観の「AIR」、力強いデザインの「SPADA」、そしてSPADAをベースとした上級グレード「PREMIUM LINE」のそれぞれにガソリンとe:HEVが用意されています。

タイプ・
グレード ガソリン e:HEV AIR SPADA PREMIUM
LINE AIR SPADA PREMIUM
LINE 構成比 7% 20% 6% 8% 35% 24%

中でも売れているのがSPADA(e:HEV)で35%。時点でPREMIUM LINE(e:HEV)、その次がSPADA(ガソリン)の順で人気があるようです。SPADAの方が人気があるのは先代から変わらないようです。

なお、パワートレイン別の販売比率では、ガソリン33%、e:HEVが67%という結果でした。

ボディカラーはホワイト系が圧倒的人気

AIR SPADA PREMIUM LINE プラチナホワイト・パール(41%) プラチナホワイト・パール(46%) プラチナホワイト・パール(50%) フィヨルドミスト・パール(29%) クリスタルブラック・パール(28%) クリスタルブラック・パール(26%) クリスタルブラック・パール(15%) トワイライトミストブラック・パール(12%) トワイライトミストブラック・パール(13%)

人気ボディカラーでは白系の「プラチナホワイト・パール」が全グレードで圧倒的。

次に人気のボディカラーはAIRだとカタログカラーの「フィヨルドミスト・パール」、SPADAやPREMIUM LINEだと「クリスタルブラック・パール」でした。

半導体不足などで納期遅れも…

また、今回の発表では昨今の新型コロナウィルス感染拡大影響や慢性的な半導体不足、および不安定な海外情勢等の複合的な要因によって、納車時期の不透明な状況が続きていることに対するお詫びも。

今から新型ステップワゴンの購入を検討している方は納車まで4~6ヶ月ほど待つことを想定しておいたほうがいいでしょう。

ちなみに最大のライバルであるトヨタのミニバン「ノア」「ヴォクシー」は5~6ヶ月程度、ハイブリッドは6ヶ月以上となっています。ホンダ車だけでなく、他メーカーも納車時期の長期化は大きな課題となっているようです。