PCI-SIGは6月21日(米国時間)、 PCI Express (PCIe) 7.0規格のデータレートを128GT/sとし、2025年のリリースを目指すことを発表した。



128GT/sのデータレートは、対応製品が登場し始めたPCIe 5.0の4倍、16レーンで最大512GB/sの転送速度を実現する。PCIeは、2019年5月にPCIe 5.0規格(32GT/s)、そして今年1月にPCIe 6.0規格(64GT/s)が正式公開されており、計画通りに進めば、I/O帯域幅を3年サイクルで倍増させる目標をPCIe 7.0規格でも達成できる。

I/O帯域幅を3年周期で2倍に

PCI-SIGテクニカルワーキンググループはPCIe 7.0規格の策定において、ほかにもPAM-4(4レベルパルス振幅変調)の活用、低遅延・高信頼性ターゲットの実現、電力効率の改善、後方互換性の維持といった目標を挙げている。同規格では、800Gイーサネット、人工知能/機械学習、クラウド、量子コンピューティングといった新興分野や、ハイパースケール・データセンター、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、軍事/航空宇宙のようなデータ集約型コンピューティングのサポートを目標としている。