映画『犬王』より
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 映画『夜は短し歩けよ乙女』、テレビシリーズ「映像研には手を出すな!」などの湯浅政明監督の新作長編アニメーション映画『犬王』(5月28日公開)の第一弾入場者プレゼントが発表。併せて、女王蜂のアヴちゃんが声を担当した異形の主人公・犬王の驚異的な身体能力を捉えた本編映像も公開された。

 本作は、古川日出男の「平家物語 犬王の巻」を原作に、室町の知られざるポップスター・犬王から生まれた物語をイマジネーション豊かに描くミュージカル・アニメ。カリスマ性と歌唱力を備えた主人公・犬王に、2度目の湯浅監督作品参加となるアヴちゃん、その相棒となる琵琶法師・友魚(ともな)に森山未來。脚本をドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などの野木亜紀子、キャラクター原案を漫画家の松本大洋、音楽を連続テレビ小説「あまちゃん」や大河ドラマ「いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」などの大友良英が手掛ける。

 初日の5月28日より上映劇場で配布される第一弾入場者プレゼントは、原作者・古川日出男が書きおろした文章に、松本大洋の原案イラストが添えられた蛇腹冊子「犬王お伽草子」(限定配布につき、なくなり次第終了)。表紙には黄色の着物、瓢箪の面をつけた犬王らしき姿が描かれている。

 新たに公開された本編映像は、犬王が街中を駆け巡る様子を収めたもの。長く特徴的な右手を使って障害物を越え、屋根に飛び移ったりと、驚異的な身体能力で街中を駆け回る。人と違う外見を気にしない犬王は、徐々に自分の姿で町の人々を驚かせることに楽しみを見いだしていく。犬王を演じるアヴちゃんの高らかな笑い声も印象的だ。(編集部・石井百合子)