途中出場から土壇場でチームを救う2ゴールを奪ったロドリゴ。(C)Getty Images

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 現地時間5月4日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝の第2レグで、レアル・マドリーとマンチェスター・シティが、前者の本拠地サンティアゴ・ベルナベウで激突した。

 第1レグを4―3で制したシティは15分、デ・ブルイネがゴール前で左足を振り抜くが、強烈なミドルシュートはGKクルトワの正面に飛ぶ。20分にベルナルド・シウバがペナルティエリア内から放ったシュートもクルトワのビッグセーブに阻まれる。

 追いつきたいマドリーは、27分にペナルティエリア手前の好位置でFKを獲得。クロースの右足のキックは、壁に当たって枠の左に外れる。

 さらに43分には、今大会トップの14ゴールを挙げているベンゼマがフリーで抜け出し、右足でフィニッシュするが、シュートは外れたうえオフサイドとなる。
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 スコアレスで折り返すと、後半はマドリーが鋭い出足を見せ、開始直後にはヴィニシウスにビッグチャンスが訪れるも、モノにできない。徐々に時間がなくなっていくなか、68分には最初の交代カードを切り、ロドリゴを送り込む。

 迎えた73分、壮絶な打ち合いとなった第1レグから打って変わり、膠着状態が続いていた一戦の均衡をシティが破る。B・シウバのパスをエリア右で受けたマハレズが、左足でニアにぶち抜いた。

 だが、注目の大一番はこのままでは終わらない。必死の反撃に出たホームチームは90分にベンゼマの折り返しからロドリゴが1点を返すと、そのわずか1分後にもロドリゴがカルバハルのクロスをヘッドで叩き込み、土壇場で振り出しに戻す。

 このまま延長戦に突入すると、押せ押せのマドリーは95分にディアスのファウルでPKを獲得。これをベンゼマが相手守護神エデルソンの逆をつくキックできっちり決め、ついに逆転に成功した。

 まさかの逆転を許したシティはその後、なんとか同点ゴールを目指すが、クルトワの好守にも遭い、ネットを揺らせない。

 結局試合はこのまま3―1で終了。驚異的な粘りを見せ、2戦合計6―5で制したマドリーが、3連覇を達成した2017-18シーズン以来、4大会ぶりの決勝進出を決めた。

 今月28日に最多記録を更新する14度目の優勝をかけ、リバプールと相まみえる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部