大場美奈さんの卒業コンサートは「走れ!ペンギン」で幕を開けた。旧「大場チーム4」のメンバーの多くが集結した(c)2022 Zest, Inc. / AEI

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名古屋・栄を拠点に活動するSKE48の大場美奈さん(30)の卒業コンサートが2022年4月1日から3日にかけて開かれた。大場さんは09年にAKB48に9期生として入り、13年からSKE48と兼任。14年に完全移籍した。18年まで行われたAKB48グループの選抜総選挙では上位16人の「選抜」入りするなど、移籍後も高い人気を誇った。

最も大規模だったのが4月1日にパシフィコ横浜(横浜市西区)で開かれた初日公演で、AKB48の卒業生も12人が出演。大場さんが率いた「大場チーム4」(11年6月〜12年10月)メンバーの大半が集結した。4月3日の最終公演では、高柳明音さん(30)らSKE48の卒業生5人を交えて人気曲をパフォーマンス。13年間にわたるアイドル生活で培った人脈をフルに生かして、全4公演、124曲を走り抜けた。

島崎遥香は自信ありげに「爪痕残さないと、爪痕!」

初日公演は、「大場チーム4」メンバーのパフォーマンスで開幕。「大場チーム4」の代表曲として知られる「走れ!ペンギン」(11年)を、トレードマークのペンギン衣装で披露した。「パレオはエメラルド」(12年)「恋を語る詩人になれなくて」(09)といったSKE48の人気楽曲に続いて、後半に披露された前田敦子さん(30)のソロ曲「右肩」(12年)では同期の島崎遥香さん(28)も笑顔で姿を見せ、観客を驚かせた。

16人いた「大場チーム4」メンバーのうち、大場さんと卒業生12人、計13人がステージ上に集結。川栄李奈さん(27)と阿部マリアさん(26)、チームは違ったものの同期だった横山由依さん(29)らがビデオメッセージを寄せた。

大場さんは9期生では唯一の現役メンバー。大場さんの卒業で今後はメンバーがステージに集まる機会がなくなる、という声には、島崎さんが右腕を突き上げながら「じゃあ私が復活しましょう」。大場さんが「絶対一言もしゃべんないと思ってたのに!」と目を丸くすると、自信ありげに「爪痕残さないと、爪痕!」と応じていた。

出演メンバーのうち、島田晴香さん(29)と仲俣汐里(なかまた・しおり)さん(29)はすでに芸能界を離れている。大場さんは仲俣さんの連絡先を把握しておらず、市川美織さん(28)を通じて連絡を取った。市川さんによると「そしたらちょうど、『みなるんさん(大場さん)の夢を見てたんだよね』と言ってて...」。大場さんは「なんかLINEで来たけど、ほんとか?って思ってました」と疑っていたが、仲俣さんは「ほんとなんですよ!びっくりしました」と訴えていた。

「センチメンタルトレイン」を水色の「選抜衣装」で...

大場さんは、選抜総選挙への思い入れが強いメンバーのひとりでもある。アンコール明けには18年の結果を反映した「センチメンタルトレイン」を披露。8位だった大場さんをセンターに、2位の須田亜香里さん(30)、15位の古畑奈和さん(25)の3人が、上位16人の「選抜メンバー」向けに作られた水色の衣装でパフォーマンスした。

終盤はチェック柄の卒業ドレスに身を包み、涙声で「SKE48に来た私を受け止めてくれて、皆さん本当にありがとうございました」とあいさつ。後輩メンバーにも激励の言葉を贈った。

「私は自分が満足するまで、30歳までかかりました。だから、みんなもしっかり、SKE48でいられる時間を思う存分楽しんで、みんなで仲良く進んでいってください。私は、これからは、みんなのことを応援しています」

4月2日の公演では大場さんはほとんど出演せず、若手メンバーを前面に押し出した。SKE48の卒業生は4月3日の2公演のうち夜公演に出演。高柳さん以外に松村香織さん(32)、小畑優奈さん(20)、内山命(みこと)さん(26)、今はSKE48の運営会社社員として働く竹内彩姫(さき)さん(22)がステージに立った。小畑さんのセンター曲「意外にマンゴー」(17年)で小畑さんが姿を見せると、会場からはどよめきが起こっていた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)