<Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント 2日目◇19日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>
ルーキーの佐藤心結(みゆ)が優勝争いに名乗りを上げた。午後から強い風が吹きつけたコースで、インスタートの2組目で出た佐藤は、5バーディ・2ボギーの「69」で回り、トータル2アンダーの8位タイで最終日に進む。
昨年10月の「スタンレーレディス」で高校3年のアマチュアながらプレーオフに進出。惜しくも敗退したが、渋野日向子を追い詰めた。同年の11月にはプロテストに合格。ファイナルQTで11位に入り、前半戦出場権を獲得し、開幕戦でいきなり13位タイに入った。
先週は予選落ちに終わったが、最終日となるはずだった日曜日は高知城や鍾乳洞を観光した。「悔しい思いをしたので、切り替えないといけないと思って、気晴らしに行きました」と気分転換。はじめての鹿児島大会に乗り込んだ。
けっして大柄ではないものの飛距離自慢。セールスポイントと自覚しているが、今週はそのアドバンテージを生かし切れていない。初日は10番スタートから16番パー5でバーディを奪ったが、1番パー5でボギー。この日も同じく10番スタートで最初のパー5となった13番では、2打目でグリーンのすぐ手前に運びながらアプローチをミスし、さらに3パットのボギーを喫した。
「飛距離を生かせるパー5で獲れていない。もう少しそこでスコアも伸びるはずなので、獲れれば変わると思う」と、より上位を目指すための課題は明確だ。今大会は4つのパー5で2オンが狙える距離。もっとも長い16番だけはティショットが打ち上げで525ヤードとギリギリだが、「2オンに成功して、イーグルを狙います。副賞を狙いたいです」と、決勝ラウンドの同ホールに懸けられた100万Tポイントのイーグル賞を狙いにいくと宣言した。
首位と5打差からの追い上げ。「あしたはそこまで天気も悪くならないと思うので、伸ばしあいになると思います。一打一打丁寧にやれば、結果もついてくると思います」。出だしの1番パー5でバーディを奪取し波に乗り、優勝に向かって攻め続けていく。(文・高桑均)
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