<第1回宮崎スプリングゴルフトーナメント P'MASインビテーショナル 最終日(1日競技)◇15日◇宮崎CC(宮崎県)◇6558ヤード・パー72>
谷口徹、手嶋多一、片山晋呉、宮里優作ら、国内男子ツアーの優勝経験者18人、シード保持経験者26人が出場した「第1回宮崎スプリングゴルフトーナメント P'MASインビテーショナル」。実力者が多数出場する中、プロ3年目の木村太一が圧巻の「64」をマークしてプロ初優勝を遂げた。
舞台は国内女子ツアーの最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」でお馴染みの宮崎カントリークラブ。出場した男子プロは、あまりラウンドする機会が無かった。「距離が無くても戦略性が高く、硬く締まったコーライグリーンが難しい。ショット力が求められるから面白い」とコースを絶賛し、実力者たちは手を焼いた。そんな中、優勝した木村は1イーグル・6バーディ、ボギーなしと完璧なラウンド。ショット力の高さを見せて優勝賞金100万円を手にした。
木村は2019年に日本アマを制しているが、2020年の特別QTは1次で敗退し、「プロとの差を見せつけられた」と、日本大学時代から指導を仰ぐテレビ解説などでもおなじみの内藤雄士コーチと自分を見つめ直した。
「練習の7割は8番か9番アイアンのハーフスイングで、器具を使ったり、基礎的な練習を取り組んでスイングが安定してきました。今までは何となく練習をしていたので毎回違うスイングをしていました。日本アマも僕の中ではたまたま優勝できた、という感じです。内藤コーチのおかげでスイングが安定してきました」。基礎を固めることで、日本アマを勝てるポテンシャルをしっかり発揮できるようになってきた。
2年ほど前には1メートルの距離が入らないイップスにもなったが、「練習で直せました。内藤コーチからは『体が変な動きをするからミスになる。変な動きをしない技術を身に着ければいい』と、練習の大切さを学びました。結果が出るようになって徐々に自信もついてきました」。練習はうそをつかないという言葉を実感している。
日本大学時代は、昨季レギュラーツアーのシード権を獲得した清水大成、昨季、下部のABEMAツアーで優勝を遂げ、今年の「SMBCシンガポールオープン」で2位に入って全英オープンの出場権を獲得した桂川有人と同期。令和の日大三羽ガラスと呼ばれた。
「そう呼んでもらえていましたが、2人に比べると自分は劣っているので、気遅れてしていました。仲もいいですし、二人に負けない活躍をしたいです。今年はABEMAツアーで3勝してレギュラーツアーのシード権を取るのが目標です」。今季はファイナルQT33位の資格でABEMAツアーが主戦場。今年は1歩先を行くライバルの背中を追う。
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