<ダイキンオーキッドレディス 事前情報◇1日◇琉球GC(沖縄県)◇6590ヤード・パー72>
昨年10月の「スタンレーレディス」でアマチュアながらプレーオフに進出した佐藤心結。惜しくも敗退し大粒の涙をこぼしたが、直後のプロテストに一発合格し、プロゴルファーとして2022年開幕戦の舞台にやってきた。
「新生活というか、初めてツアーに参戦するということで、今はとても楽しいでしかない」とワクワク感とともに、「ここに来た時に少し緊張感も出てきて、あまりガチガチにならない程度に、いい緊張感でできたらいいなと思います」と独特な空気を感じながら、開幕戦を迎えた。
昨年末のQT(予選会)ファイナル・ステージで11位に入り、今季は前半戦の出場権を保持する。注目のルーキーということで周囲の期待も高まるが、佐藤は足元をしっかりと見、調整を重ねてきた。「課題はショートゲーム、アプローチなので、そこを重点的に練習してきたつもりです」。スコアに直結するグリーン周りのレベルアップが今オフに取り組んできた一つだ。
アマチュア時代から佐藤の魅力は飛距離。昨年のスタンレーレディスでは3日間を通してドライビングディスタンス1位で、今年もそこには磨きがかかっている。「一番の武器は飛距離だと思っているので、そこをこのコースでも、これから先の試合でも生かしていきたいなと思っています」と大技小技を織り交ぜて、プロとしての歩みを進めていく構えだ。
長いプロ生活のはじまりで、今季掲げた目標は明確。昨年つかみ損ねた「初優勝」と1年目での「初シード」だ。「デビュー戦は人生に一度しかないので、あまり気負い過ぎずに、終始自分のプレーを最大限に発揮できれば、結果もついてくると思う」と気持ちを落ち着かせている。
練習日となった火曜日は高校の卒業式だったが、もちろん出席はできていない。それでも同級生たちよりすこしだけ 早く社会人デビューを迎えた佐藤。「ゴルフだけじゃなくて、同じアスリートとして尊敬しているのが大谷翔平さんなので、これからはゴルファーだけでなく、1人の人間として、人間性を高めていけたらいいなと思います」。大志を抱き、新ステージをスタートさせる。
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