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「アイドルマスター シャイニーカラーズ」のクリスマスイベント“THE IDOLM@STER SHINY COLORS Xmas Party -Silent night-” DAY1が2021年12月18日、両国国技館とオンライン配信で開催された。

DAY1にはイルミネーションスターズより櫻木真乃役の関根瞳、八宮めぐる役の峯田茉優、アルストロメリアより大崎甘奈役の黒木ほの香、大崎甜花役の前川涼子、桑山千雪役の芝崎典子、ストレイライトより芹沢あさひ役の田中有紀、黛冬優子役の幸村恵理、和泉愛依役の北原沙弥香、ノクチルより浅倉透役の和久井優、樋口円香役の土屋李央、福丸小糸役の田嶌紗蘭、市川雛菜役の岡咲美保が出演した。





開演前には、283プロダクション事務員の七草はづきがクリスマス衣装で登場して前説と諸注意を担当。衣装に合わせて髪を下ろしているのが新鮮だ。現地会場となった両国国技館は大相撲の聖地でもある会場で、観客席に枡席があるのが新鮮だ。会場の中央に大型の方形メインステージが設定され、出演者は二本の花道奥のゲート(及びステージ各所)から入場してくる。観客席はステージを360度取り囲むように設定されており、全周から出演者のパフォーマンスを見つめる会場構成となっている。



心浮き立つovertureが流れ、光にきらめく雪の結晶をモチーフとした映像とともにレーザー演出が会場を照らし出す。やがて二本の花道を通って、赤と白を基調にしたクリスマス衣装・ホーリーナイトケープに身を包んだアイドルたちが手を振りながら登場。オープニングナンバーは「SNOW FLAKES MEMORIES」で、スクエア状のメインステージ全体に広がったアイドルたちが四方向に向けてパフォーマンスを見せる。足元には純白のスモークが広がり、雪原のステージでライブを行なっているようだ。







イベント前半は朗読や映像を交え、バラエティに富んだパジャマパーティーパート。各ユニットごとに、メンバーがパジャマ姿で当日に向けた準備をする映像を上映し、それに沿った企画をステージ上で行なっていくという趣向だ。

イルミネーションスターズは「ユニットチェキを最高に演出しよう!」と題して、当日ステージ上で撮影するチェキの撮影コンセプトを相談。映像パートでは風野灯織役の近藤玲奈も一緒に参加しているのが嬉しい。映像で3人が各ユニットごとに2種の構図案を考え、当日のステージ上では観客が拍手で構図を選択→実際にステージ上で撮影を行なっていく趣向だ。アルストロメリアが3人で大きなハートを形作り、ストレイライトは冬優子らしい表情でポーズをキメる幸村の後ろから田中と北原がひょっこり顔を出す。ノクチルは列車つなぎのようになっての「幼なじみ最高!」がコンセプト。思い出の写真のカメラマンはイルミネが担当。自分たちで考えたポーズを撮影する関根と峯田が大はしゃぎなのも印象的だった。

アルストロメリアは「サンタさんへのお手紙を書こう!」と題して、DAY1のシャニマスメンバーの“いいところ”をキャッチコピー的に書き上げたり、プロデューサーへの手紙を書いたり。3人とも紫色の着ぐるみ風デビ太郎パジャマをお揃いで着ている。プロデューサーへの手紙では黒木と前川が超正調なのに対し、芝崎がプロデューサーとの関係をおでんのもち巾着に例える独特の感性が面白い。

当日のステージ上では、アルストロメリアの3人が事前に書いた“いいところ”を名前を伏せて紹介し、それが誰のことかを挙手制で当てる企画が行われた。

“スンからのニコッ! そのギャップがたまらないぜ! 親しみやすさNo.1の電子レンジガール▼(ハート)”であれば土屋李央、“キラッキラ!!ステージ映え抜群!!まっすぐに伝える愛の伝道師!!”なら峯田茉優の紹介といった具合だ。“無邪気なコミュニケーションモンスター”というコピーで岡咲が周りに推されて挙手したら、実は北原のことで……というくだりでは、岡咲が控室に帰ろうとしたりで盛り上がっていた。

ストレイライトは「オムライスを作ろう!」と題して、3人それぞれがオムライスデコレーションに挑戦。田中はオムライス上に孤島の密林をジオラマのように作り上げ、幸村はハムで作ったピンクのハートがキュートなアクセント。北原は観客投票を意識して、ケチャップで「選んでよ!」とアンティーカの歌詞(台詞)にちなんだ文字デコレートしていた。

当日のステージでは誰が作ったオムライスが良かったかを会場のプロデューサーが拍手で投票。会場拍手があまりにも僅差だった結果、最終審査役に指名された関根が「わたし!?」とかわいく仰天しながら幸村を勝者に指名。勝った幸村はオムライスがおいしくなる魔法を実演するという、商品なのか罰ゲームなのかわからないご褒美をやりきっていた。

ノクチルは「アドベントカレンダーを作ろう!」と題して、アドベントカレンダーに詰める手作りのプレゼントボックスを作成。アドベントカレンダーとはクリスマスまでの日付を立体カレンダーにして、毎日ボックスを開けながら当日への気持ちを盛り上げていくアイテムだ。できあがったプレゼントボックスの中には、“関根さんがノクチル全員の似顔絵を描ける券”といった様々なお題カードを詰めていった。

当日のステージではお題の入ったボックスを開封。イルミネは“2人で、カップルのクリスマス〜待ち合わせ編〜エチュードができる権”を引き当てると、関根が演じるイケメンボイスの少年声(新鮮!)に、キャスト陣から黄色い歓声が上がっていた。ラブラブなふたりに嫉妬している顔の黒木のリアクションが楽しい。ボックスの中身として半罰ゲームなお題カードからおしゃれな紅茶セットのような正調のプレゼントまでが紹介される中、アルストロメリアは“前川さんがイベント後に最高に盛った写真をツイッターに投稿できる券”、ノクチルは“幸村さんが、ノクチルが考えたドSセリフを言う券”を引き当てていた。

イベント後半はユニットごとのライブパート。カップリング曲中心の構成だ。



暗転した会場に、田中演じるあさひの「満たされないっすよね。わたしたちの命、食らってほしいっす!」の声が響く。ストレイライト(田中有紀、幸村恵理、北原沙弥香)の「Destined Rival」だ。イントロでトライアングルの立ち位置で拳を合わせるように回るフォーメーションを、全周から見守る新しい視界。圧巻のパフォーマンスを包み込むように揺れる3人のイメージカラーのライトが何よりの演出だ。



最新CDシリーズ「THE IDOLM@STER SHINY COLORS L@YERED WING 06」収録の「Timeless Shooting Star」はライブ初披露。ダンサブルなサウンドで、明滅するライトの中で見せる動きと表現は軽快でスタイリッシュ。間奏部は鮮烈な光の演出に包まれたダンスフロアで、目まぐるしいポジションチェンジを交えながらの動きの妙で魅せた。



アルストロメリア(黒木ほの香、前川涼子、芝崎典子)は「ハピリリ」を披露。暗転した会場に黒木演じる甘奈の「秘密のメッセージが届きますように。ずっとずっと、見ていてね」の声が響くと、前川の甘く印象的なソロの歌い出しとともにピンクの明かりが灯る。最初のユニット衣装、ウィッシュフルリリーをまとった彼女たちは、ステージに淡い色合いのつぼみが開いたような優しい華やかさがある。見下ろし型のカメラでは3人の個性が出た足元のおしゃれまでよく見えた。全周会場に対応してフォーメーションも変わっており、前川が歌う姿の背後に黒木が踊る後ろ姿と、ピンスポットの中で踊る影が揺れているアングルがとても印象的だ。



前曲のキメポーズの立ち位置から、シームレスに「ラブ・ボナペティート」へ。イントロに入るとともに、すっとポーズを変えて膝でリズムを取って、雰囲気の違う楽曲の世界に入っていく。軽快なダンスとともに、ステージに笑顔の花が咲いた。スイーツ作りにまつわるワードであふれた歌詞の中に、恋の甘さを散りばめたふわふわで可憐で楽しい世界だった。



イルミネーションスターズより関根瞳と峯田茉優は、「ヒカリのdestination」を披露。関根演じる真乃の「いつだって、見守ってくれるから。私たちはまた、歌をはじめられます」の声が、全周の光と笑顔がステージを見守る会場に響き渡る。歌い出しで、輝くような笑顔の関根の手振りとシンクロするように、背後にサイリウムの光が流れて舞う。フォーメーションはトライアングルの頂点のひとつを空けたもので、左右に顔を振る関根の動きに“2人と”目線を合わせる意志を感じる。イントロの短いダンスの中で、大きな動きと表情で見せる峯田の存在感に目を惹きつけられた。背中合わせのフォーメーションで、それぞれのキラキラした表情と表現を交互に同時に見られるのは配信ならだはの良さだろう。“新しいはじまり”を色濃く感じさせる楽曲が、再出発の季節に新たな彩りを添えた。



胸元に大切に手を添えたポーズのまま、「スマイルシンフォニア」のアカペラ調の歌い出しへ。峯田が低音部を担当するふたつの歌声が美しく溶け合い、壮大に響き渡る。歌唱中のふたりの表情からは、笑顔とともに歌声をどこまでも届ける強い意志が感じられた。リリイベでは披露された楽曲だが、大会場&デュオバージョンでの歌唱はこれがはじめて。流麗な間奏の中で向かい合ったふたりの楽しそうな動きの間で笑顔が弾けた。落ちサビの独唱部での峯田のミュージカルのように高らかで力強い表現には彼女の新しい引き出しを感じた気がした。



ノクチル(和久井優、土屋李央、田嶌紗蘭、岡咲美保)は「いつだって僕らは」を披露。暗転したステージにすぅっと息を吸う音とともに、和久井演じる透の「今が続いたらさ、なってくのかな。未来」という言葉が響く。清涼感にあふれたイントロでステージに4人が姿をあらわすと、舞うようなダンスを披露。時に同じ方向を向き、時に互いの方を向き合う関係性を見せるパフォーマンスと、全周ステージはとても相性がいい。スクエアステージのよっつの頂点に立った4人が互いに駆け寄り、複雑に交差して立ち位置を変える動きがとても絵になる。4人が互いに見つめ合い、歌い合う構成も立体的なステージ構成ならではだった。



ノクチル2曲目は「今しかない瞬間を」。デビュー曲の2曲を大切に歌い育てる彼女たちをずっと見てきただけに、ここで来る“新曲”はぱっと新しい世界がひらけた感じがする。うつむきがちに構えた4人が元気いっぱいにくるっと振り返ると、歌詞に合わせてそれぞれの足取りで一緒にステージを歩く姿が印象的だ。ノクチルの4人と見る側が関係性と理解を深めてきたことで、土屋(円香)が「きみの隣で笑う日々が」、岡咲(雛菜)が「そんな毎日が宝物だ」と歌う歌割りがより特別な意味を持って感じられる気がする。土屋の独唱にぴったりと背中を合わせた和久井がとてもいい表情をしているところに、画面下から田嶌と岡咲がにょっきりと顔を出す絵がとても楽しくて幸福だ。笑顔の4人がいる。それを見つめる大勢の観客がいる。そんな“当たり前”がどれほど特別か、改めて感じるパフォーマンスだった。

告知コーナーでは「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 3rdLIVE TOUR PIECE ON PLANET」Blu-rayの発売日が告知された。名古屋公演は2022年3月16日、東京公演は2022年4月20日、福岡公演は2022年5月18日に発売される。また、「THE IDOLM@STER SHINY COLORS SOLO COLLECTION -L@YERED WING-」が2022年2月14日にpart1、2同時発売される。こちらは期間限定受注販売で、受注期間は2022年1月10日まで。アニメイトコラボグッズフェアでの「シャニマス」と「初音ミクピアプロキャラクターズ」とのコラボも注目を集めており、三峰結華が初音ミク、芹沢あさひが鏡音リン、桑山千雪が巡音ルカの衣装を、ミク、リン、ルカが「シャニマス」のビヨンドザブルースカイ衣装を着たビジュアルが公開されていた。



最後の挨拶には、ユニット衣装を着た4組が勢揃い。各ユニットの代表者から挨拶が行われ、プロデューサーと一緒にクリスマスパーティーを過ごすことができた特別さや嬉しさ、最新曲を大会場で披露した感想などが語られた。ノクチルが新曲での成長の実感を語りあっていたり、12月25日が大崎姉妹の誕生日であることに大きな拍手が起こっていたのが特に印象的だった。

ラストナンバーは「Let’s get a chance」。色とりどりのユニット衣装を身にまとった4組が、明るくハッピーに聖夜のパーティーを締めくくった。

Text by 中里キリ

THE IDOLM@STER SHINY COLORS Xmas Party -Silent night-」DAY1

2021.12.18.両国国技館+オンライン配信 セットリスト

M01:SNOW FLAKES MEMORIES(シャイニ―カラーズ)

M02:Destined Rival(ストレイライト/田中有紀、幸村恵理、北原沙弥香)

M03:Timeless Shooting Star(ストレイライト/田中有紀、幸村恵理、北原沙弥香)

M04:ハピリリ(アルストロメリア/黒木ほの香、前川涼子、芝崎典子)

M05:ラブ・ボナペティート(アルストロメリア/黒木ほの香、前川涼子、芝崎典子)

M06:ヒカリのdestination(イルミネーションスターズ/関根 瞳、峯田茉優)

M07:スマイルシンフォニア(イルミネーションスターズ/関根 瞳、峯田茉優)

M08:いつだって僕らは(ノクチル/和久井 優、土屋李央、田嶌紗蘭、岡咲美保)

M09:今しかない瞬間を(ノクチル/和久井 優、土屋李央、田嶌紗蘭、岡咲美保)

M10:Let’s get a chance(シャイニ―カラーズ)

(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

関連リンク



「アイドルマスター シャイニーカラーズ」公式サイト

https://shinycolors.idolmaster.jp/