食欲の秋ですね。涼しい季節は食欲が増す上に、なんでもおいしく感じ、食べ過ぎて困ってしまいます。ところで、英語で「おいしい!」とはどう表すか知っていますか? 色々な表現がありますが、“It's good taste.”と頭に浮かんだ方も、いらっしゃるのでは? 実は“It's good taste.”とは言いません。今回は、食事の時に使える英語フレーズをご紹介します。

“It's good taste.”とは言わない?

「味がいい」と表現したくて“It's good taste.”と言ってしまいそうになりますが、これは間違いです。“good taste”は「センスがいい」「趣味がいい」という意味になります。ネイティブの方がいる食事の席で“It's good taste.”と言えば、文法的には間違っていても「おいしいって言いたいんだな…」と意図は汲んでもらえると思います。しかし、正しく表現するなら下記になります。

“This tastes so good.”「これ、すごくおいしいです」

“taste”は、「〜の味がする」という動詞なので、このように表します。他にも、下記のように使えます。

“It tastes great!”「これ、すごくおいしい!」
“This pasta tastes amazing.”「このパスタは最高だよ」

この他にも、「おいしい」をシンプルに表すには下記の表現も使えます。

“Very tasty.”「おいしいです」

“tasty”は“delicious”と同様に「味がおいしい」という意味になります。

“It’s really good.”「これ、本当においしいよ」

シンプルに“good”も「おいしい」の表現になります。しかし“It's good.”だけだと、「(普通に)おいしいよ」という、そっけない感じにも受け止められるため、本当においしい場合は、“so good”とか“really good”と付け加えましょう。

“Yummy!”「おいしい!(うまい!)」
“Yum!”「うまっ!」

“Yummy”はどちらかというと子供が使う表現、と言われていますが、親しい間柄では大人が使うこともあります。“Yummy!”を短くした“Yum!”は日本語で「うまい!」を短く「うまっ!」と言う感じのニュアンスに相当します。

味を表すには…?

続いて、「おいしい」以外の、味を表すフレーズをご紹介します。

“This is very rich.”「これはすごく、こってりしてるよ」

“rich”は食べ物の味が「濃い」という意味で使われます。濃厚なスープなどを食べた時に使えます。

“Very spicy.”「めっちゃ辛い(スパイスが効いている)」

“spicy”は、「スパイスが効いた辛さ」や「スパイスが効いている」という意味です。

“It's really hot!”「これはマジで熱い(辛い)」

“hot”は、「熱い」という意味にも「辛い」という意味にもなります。ちなみに、“hot”は人に対しても使えます。“He is hot.”と言えば「彼、カッコいいわね」と言う意味。「セクシー」というニュアンスがあります。

“This is a bit greasy.”「これはちょっと脂っこいわ」

“greasy”は「脂肪分が多い」場合や、「油でギトギト」している時に使える表現です。

“This tastes plain.”「これはあっさりしてる(あまり味がない)」

“plain”は、「味付けがあまりない」場合や、「あっさりした味」の時に使えます。良くも悪くも「飾らない」「(複雑ではなく)分かりやすい」というニュアンスです。

その他、食事にまつわるフレーズ

続いてその他の、食事中や食事にまつわる会話などで使えるフレーズをご紹介します。

“Something smells good.”「なんか、いい匂いがするなぁ」

パン屋さんの横を通った時などに使えます。

“I have a sweet tooth.”「私、甘党なの」

“I have a sweet tooth”は直訳すると「私は甘い歯がある」ですが、これは「甘いものが好きなの」「甘党です」と言う意味のお決まりのフレーズです。

“Can I have a bite?”「ひと口食べてもいい?」

ひと口欲しい時に使えるお決まりのフレーズです。

“I’m stuffed!”「もうお腹いっぱい!」

“stuff”は「詰め込む」という意味を持つ動詞。お腹がぱんぱん!というニュアンスです。

「お腹いっぱい!」は“I'm full!”でもOK

飲食店の時短営業も解除され、会食の機会が増えた方も多いと思います。ご飯の前には、うがい・手洗いを忘れずに、tastyなご飯をenjoyしましょう!

文/まなたろう