23日、アルファフレームを手に上場会見を行うエヌアイシ・オートテックの西川浩司社長。(撮影:徳永裕介)

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アルミ構造材を製造販売するエヌアイシ・オートテック<5742>が23日、ジャスダックに上場した。公募価格5万7000円に対して初値は6万6600万円、終値は7万6900円だった。

 同社は1927年、ヤスリの製造加工を目的に富山市内で創業。1986年にアルミ構造材として利用されるアルファフレームを開発、それを利用した各種工場の洗浄装置やクリーンブース、マシンカバーなどを手がけている。アルファフレームは外国製の組み立て玩具のように、組み合わせてさまざまな形の物を作れるので、あらゆる需要に対応できることが強みだという。

 東京都中央区の東京証券会館で会見した西川浩司社長(50)は、「アルファフレームはスパナ1本あれば簡単に組み立てることができ、作った構造体のユニットの交換も簡単」とアピール。初値に関しては「うれしく思っている。これからもいい物をつくっていきたい」と話した。配当性向については20%を目指す。

 06年3月期の連結決算で、売上高は前の期比17.8%減の47億3000万円、経常利益は同22.7%増の3億7000万円、純利益は同41.1%増の2億2100万円だった。07年3月期の業績予想は、売上高が前期比31.8%増の62億3200万円、経常利益は同4%増の3億8500万円、純利益は同4.2%増の2億3100万円を見込んでいる。【了】