iPhone 13 Bike
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アップルは15日深夜のスペシャルイベントでiPhone 13の高速さや新機能などを説明した後、実際にiPhone 13が日常で使われる動画を放映しました。そのビデオではほぼ全編、配達員がiPhone 13をバイクに取り付けたまま疾走しています。

これはちょうど、アップルが「iPhone内蔵カメラが高出力バイクエンジンの振動に晒されると壊れる可能性がある」と警告した数日後のこと。アップルがこの動画で何を伝えたかったのか、警告と矛盾しているのではないかと海外メディアが指摘しています。

すでにイベント全編はYouTubeにて再公開されており、問題のシーンは55分15秒あたり、「Let's see it in action(その実力をご覧ください)」のかけ声の後に確認できます。

道路を駆け抜けるバイクの上で風雨にさらされ、さっそく防沫・耐水性能を発揮しているiPhone 13。さらに仲間たちのビデオを撮ってシネマティックモードが、泥水に落ちてセラミックシールドが活躍していますが、それよりもエンジンの振動にさらされ続けるiPhone 13内蔵カメラから目が離せなかった人も多いはず。 

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アップルが強く警告したのはあくまでも「高出力のオートバイエンジン」であり、劇中に登場するバイクはスクーターに分類されるものです。とはいえ、同文書は「原付や電動スクーターのような小型エンジン機器」も無条件で大丈夫と言っているわけではなく、そうした機器に直接iPhoneを取り付ける場合には振動を軽減するマウントを使うよう呼びかけています。

そして動画をよく見ると、振動対策をしているらしきマウントに取り付けられており、一応の配慮をしていることが窺われます。

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しかし配達員は毎日のようにスクーターを運転するものであり、これはサポート文書で避けるよう推奨されていた「長期間の定期的な使用」に該当するようにも思われます。

上記のサポート文書にはiPhone 13は(おそらく正式発表前だったため)言及されていませんが、今回のビデオは「iPhone 13はバイクの振動に、長時間晒されても大丈夫」というメッセージだったのか。それとも注意事項はハーレーダビッドソンのような大型バイクに限ったことなのか。あるいは、iPhone 13を疾走するバイクで使うビジュアルがあまりにも格好よすぎて、(これはイメージです)という但し書きを付けずに放映してしまったのか。

以上の疑問を、ソーシャルメディア情報サイトMashableはアップルに問い合わせ中とのことです。何か動きがあり次第、エンガジェット日本版でもお伝えする予定です。

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Source:Apple Event(YouTube)

via:Mashable