自分は本格的な整備はしないから、スタンドなんて必要ない……
そう思い込んでいたら、本当にもったいない!
Jトリップのスタンドがあれば、バイクはもっと身近になるし、もっと楽しくなる!

少ない力で1人で簡単に直立させられるスタンド

「世のほとんどのライダーさんはレースをしませんから“レーシングスタン”なんて縁が無い、って考えるのが普通。でも『レーサーみたいにスタンドで愛車を立てたらカッコ良いだろうな~』って思うでしょ(笑)」とJトリップ代表の森さん。

「それにタイヤ交換とか重整備じゃなくても、洗車したりチェーンに注油するのだって、スタンドを使えばとてもラクですよ」
だからJトリップの製品にはレーシングの文字は無く『メンテナンススタンド』なのだ。とはいえ普通のライダーなら、プロのメカニックのように片手で車体を真っ直ぐ支えてスタンドを立てるのは、まず無理……。

そこで森さんは、貫通シャフト式でひとりで簡単に立てられる、ヒット商品の「はじめてスタンド」を考案した。下に紹介する「お助けラバー」も、V受け式のリヤスタンドを、ひとりで不安なく立てられる優れモノだ。

メンテナンススタンドを触ったことがある方ならこの“ゴム”がいかに画期的であるかがわかるはず。日夜スタンドのことばかりを考えている森さんらしいアイテムである。

「大事な愛車は、絶対に倒したくないし絶対にキズ付けたくないですよね。そこに最大の注意を払って作っています。これ、メイド・イン・ジャパンの誇りですから」と森さん。

ちなみにレーシングと名乗らない同社のスタンドだが、鈴鹿8耐や全日本ロードレースなどのトップレースで高いシェアを誇るだけの機能と強度を備えているコトもお忘れなく!

アクスルシャフトにロッドを貫通させて使用するタイプ。貫通タイプであれば1人でスタンドを立てるのは簡単だが、「貫通シャフトじゃなくても、レーサーみたいにスタンドフックで立てたい」という声に応え、V受けでも1人でスタンドを立てられる「お助けラバー」が発売された

ショートローラースタンドをお助けラバーを使って1人で立ててみた

ショートローラースタンド(1万3,750円)は様々なカラーから選ぶことが可能。自分のバイクや作業の用途に合わせてフックを選んで使用したい

サイドスタンドは最後ま出しておこう

フロントブレーキをロック。写真の専用ツールでなくても、ヒモやゴムバンドでも可。そしてハンドルを左にフルロックまで切っておく

不安なくスイングアームフックをV受けで立てられるアイデアパーツの、お助けラバー。消耗を考慮し、5本入り660円で販売。スイングアームのスタンドフックに、お助けラバーの短い方の長円の穴を通してセット。大抵のフックボルトに対応している

Jトリップの「V受け1/V受け2」(JT-107V1/V2 3,080円)の現行品は、受けの下部に突起を設けている。ここがミソだ

スタンドをあて、左右のフックボルトにV型の受け部分を引っ掛け、片手で支え、もう一方の手でお助けラバーを引っ張る

お助けラバーの中央の丸穴をV受け下部の突起部分に引っ掛ける。フックとV受けの間にラバーを噛み込んでいないか確認

サイドスタンドで車体が斜めで手を放しても、リヤスタンドが保持されている。貫通シャフトの「初めてスタンド」と同じ状態になる

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車体左側のナンバープレート横に立ち、テールカウルやシートを持って、リヤスタンドの左右ローラーが接地するまで車体を起こす

自転車のスタンドを立てるイメージで、リヤスタンドを踏み下げれば、力の弱い女性でも簡単にスタンドアップすることができる

J・TRIP 森 賢哉さん

もり・けんや/1969年生まれ。レースや走行会をサポートし、自らも地方選手権に参戦してʼ14年に国際ライセンスに昇格。サーキットのマナーアップにも貢献する

V受け“お助けラバー”の使い方

Jトリップの公式YouTubeチャンネルでは、他にも様々な種類のスタンドの使用方法を紹介している。この動画はV受け“お助けラバー”の使い方

Jトリップ
Jトリップは、多種多様なバイクにマッチした汎用性の高いメンテナンススタンドを製造。レースシーンやバイク販売店、整備工場、一般のライダーまで様々なバイクに関わる人達に支持されている。初心者でも扱いやすい「はじめてスタンド」や片持ちスイングアーム用の「片持ちローラースタンド」のほか、トランポ用のパーツやサインボードも製造する。

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