アイントラフト・フランクフルトは、フランスのFCナントとの法的紛争へと発展する可能性があるようだ。仏紙「レキップ」が月曜日に報じたところによると、ナントはフランクフルトが移籍規則に違反しているとして、FIFAへ訴えに出るとプレッシャーをかけているという。争点となっているのはフランス代表として東京五輪参加中で、ナント所属のFWランダル・コロ・ムアニ。

 伝えられるところによればナントはフランクフルトからの、移籍金500万ユーロという最初のオファーを拒否。しかしながらフランクフルトの役員はクラブに相談することなく、選手と直接交渉を行なったといわれており、ナント側は現在FIFAの介入を求めているという。その際にはフランスサッカー連盟を介することになるのだが、すでに連盟にはその意図が伝えられているようだ。

 なおナント側はこのことについて、特にコメントを行なっていはいないが、一方でフランクフルトのクレーシェ競技部門取締役は、地元紙ヴィースバーデナー・クーリエに対して、クラブとして不正行為はしていないと、この批判について否定。

 昨シーズンにリーグアンにて37試合に出場し、9得点をマークしたコロ・ムアニは、ナントとの契約を2022年まで残しているものの、クラブ側からの延長オファーを拒否。レキップによればフランクフルト移籍へと傾いているようだが、しかしながらナント側は別のクラブへの移籍を希望しているという。