先週木曜に行われたドイツ杯決勝では、ボルシア・ドルトムントのエディン・テルジッチ監督は激動のシーズンの末に、タイトル獲得という大きな成功をおさめてみせた。そんなRBライプツィヒとの大一番を前に指揮官は、選手たちに対して非常に印象的なスピーチを行なっていたことを、オットー・アッドACがkickerに対して明かしている。「あれは染みたね」

 テルジッチ監督は選手たちへそれは「ライプツィヒ戦では2点のリードを追いつかれたが勝利した。ヴォルフスブルク戦では数的不利となったが勝利した」ことなど、「これまで困難な状況に直面しても克服してきた例をたくさんあげて」伝えており、「あれは素晴らしいスピーチだったよ」とアッド氏。

 そして「この決勝の舞台で何があっても成功を掴み取れるという、信念がもたらされた」選手たちは、前半から素晴らしい戦いぶりを展開し、最終的には4−1と快勝をおさめて優勝杯を手にした。だがテルジッチ監督のスピーチは、何も試合前に限定されたものではない。「彼は常にたくさんのことを考えて、常に適切な言葉をみつけてくれる。どんな試合展開になっても、選手たちからは決して信念が失われることはないのは見て取れるだろう。これは彼がチームにもたらしたポイントの1つだよ。」

 そして来シーズンからは再び、マルコ・ローゼ監督就任に伴いテルジッチ監督はアシスタントに戻ることになるのだが、ただその一方で窮地を脱してタイトル、CL出場権を獲得したその手腕には、他クラブからの関心も伝えられているところ。アッド氏はブンデスの監督を長期的に務められる資質を持ち合わせていると太鼓判を押し、「そうじゃないと思うなら、それはちょっとおかしいでしょうね」と語った。