“手淹れしか飲まない人”狙う「コスタコーヒー」 マシンやストアなど展開、PETも コカ・コーラ

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コカ・コーラシステムは、コーヒー飲料市場に向けて新たに欧州のカフェブランド「コスタコーヒー」を展開していく。

「コスタコーヒー」は、すでに卓上マシンや無人カフェマシン、キッチンカー、ポップアップストアなどで首都圏中心に180か所以上で展開。これにペットボトル(PET)飲料を加えることで包括的にコーヒー市場に攻め入る。

「コスタ ブラック」(270㎖)と「コスタ カフェラテ」(同)のPET2品を26日から全国発売。これに先立ち一部流通で12日に発売開始する。

コロナ禍で急増しているレギュラーコーヒーなどの手淹れコーヒーしか飲まない人(非RTDコーヒーユーザー)へのアプローチが狙い。その点で「ジョージア」との棲み分けを図っていく。

日本コカ・コーラの調べによると、コーヒー総市場は3兆円規模。この中でユーザー数は、PETや缶のコーヒー飲料(RTDコーヒー)が600万人規模であるのに対し、手淹れの非RTDコーヒーは4千万人規模に上る。

RTD・手入れの併飲層は2千400万人規模で、「コスタコーヒー」が狙うのは非RTDと併飲層をあわせた6千400万人規模となる。これに対し「ジョージア」ではこれまで通り、RTDと併飲層を合算した3千万人規模をターゲットにしていく。

発表会で(左から)金澤博史氏、ホルヘ・ガルドゥニョ社長、和佐高志氏(日本コカ・コーラ)

5日発表した日本コカ・コーラのホルヘ・ガルドゥニョ社長は「ザ コカ・コーラカンパニーは19年にヨーロッパで最も人気の高いコーヒーブランド『コスタコーヒー』を取得した。より幅広い選択肢を消費者に届けたいという当社のトータルビバレッジカンパニーとしての戦略がさらに強化される」と意欲をのぞかせる。

続いて、和佐高志マーケティング本部バイスプレジデント最高マーケティング責任者はコーヒー総市場3兆円のうち、非RTDコーヒー市場はRTDコーヒーの倍となる2兆円規模と指摘。

その上で「コーヒーを楽しむさまざまなシーンを包括的に網羅したビジネスとしてRTDにとどまらないさまざまなプラットフォームで高品質なコーヒー体験を提供していく」と述べる。

TVCMや購入実績に基づくプロモーションなど複合的なマーケティングを展開して早期にブランド認知の向上とビジネスの拡大を図っていく。

金澤博史コスタディビジョンゼネラルマネジャーは「どの場面でも楽しんでいただき日本のコーヒーブランドの中で唯一無二の存在になっていきたい」と語る。

今回発売されるPET2品は、コーヒーのアロマをより楽しんでもらうことを狙い広口の新容器を採用。コーヒー豆は、厳選した高級豆のブレンドとレインフォレスト・アライアンス認証コーヒー豆を100%使用した点が特徴となっている。

製法にもこだわり「アロマ密封焙煎、挽き立てアロマ製法、高圧抽出技術を活用して豊かな香りと深いコクがしっかり味わえる、雑味のないプレミアムなコーヒーを実現した」。

“手淹れしか飲まない人”狙う「コスタコーヒー」 マシンやストアなど展開、PETも コカ・コーラは食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。