ストライダーズ(9816)、株主優待の廃止を決定も、 2021年3月末のみ「QUOカード」を贈呈! 従来はホテ ル利用券がもらえたが、新型コロナの影響で廃止に!

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 株式会社ストライダーズが、株主優待を廃止することを、2021年2月25日の15時に発表した。

 ストライダーズの株主優待は、毎年3月末と9月末時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「200株以上を保有する株主に、保有株数に応じて『自社グループホテル利用券』を年2回贈呈」というものだった。

 しかし、ストライダーズの株主優待は廃止になる。廃止の理由は「当社は、(中略)当社が所有運営しております成田ゲートウェイホテル及び倉敷ロイヤルアートホテルのホテル利用券を提供する株主優待制度を実施してまいりました。しかしながら、成田ゲートウェイホテルについては、新型コロナウイルス感染症の無症状者・軽症者の一時的な宿泊施設として千葉県に対するホテル1棟の提供が継続しており、倉敷ロイヤルアートホテルについても、新型コロナウイルス感染症の影響等によりホテルをご利用いただきにくい環境が続いております。かかる状況を踏まえ、すでに実施しました2020年9月末日現在の当社株主様へのホテル利用券の贈呈をもって、株主優待制度を廃止させていただきます」とのことだ。

 ただし、2021年3月末時点で200株以上の株主については、保有株数に応じて「QUOカード」500〜2500円分が贈呈される。”今回限りの特典”として「QUOカード」を贈呈する理由は「2021年3月末日現在の当社株主を対象とした上記株主優待制度の利用に関する株主様の期待に配慮」したため、とのことだ。

廃止されるストライダーズの株主優待制度の詳細と
2021年3月末限定の株主優待の内容

◆廃止されるストライダーズの株主優待制度の詳細
基準日 保有株式数 株主優待内容
3月末・
9月末
200株以上 自社ホテルグループ利用券(1000円分)×年2回
500株以上 自社ホテルグループ利用券(3000円分)×年2回
1000株以上 自社ホテルグループ利用券(5000円分)×年2回
備考 ※「自社ホテルグループ利用券」は、「成田ゲートウェイホテル」か
  「倉敷ロイヤルアートホテル」で利用できる。
◆2021年3月末限定のストライダーズの株主優待制度の詳細
基準日 保有株式数 株主優待内容
2021年3月末 200株以上 QUOカード500円分
500株以上 QUOカード1500円分
1000株以上 QUOカード2500円分

ストライダーズの株主優待利回りは?

 ストライダーズの2020年3月24日時点の終値は301円なので、2021年3月末を基準日とする株主優待の利回りは以下のようになる。

(200株保有の場合)
投資金額:200株×301円=6万200円
優待品:QUOカード500円分
優待利回り=500円÷6万200円×100=0.83%

(500株保有の場合)
投資金額:500株×301円=15万500円
優待品:QUOカード1500円分
優待利回り=1500円÷15万500円×100=0.99%

(1000株保有の場合)
投資金額:1000株×301円=30万1000円
優待品:QUOカード2500円分
優待利回り=2500円÷30万1000円×100=0.83%

 ストライダーズの株主優待では、年2回「自社ホテルグループ利用券」が贈呈されていたが「廃止」されることが発表された。コロナ禍でホテルを利用するのが難しい状況が続いているため、廃止はやむを得ないだろう。通常なら、前回の実施分を最後に廃止となってもおかしくはないが、2021年3月末については、株主の期待に応えるために「自社ホテルグループ利用券」の代わりに「QUOカード」を贈呈することを決定。株主優待利回りはあまり高くないものの、個人投資家に対しての誠意ある対応は評価されるべきだろう。

 ストライダーズは投資事業や不動産事業、ホテル運営などを手掛ける企業。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高110億円(前期比17.1%減)、営業利益1億500万円(前期比59.0%減)、経常利益1億5000万円(前期比40.9%減)、当期純利益1億1000万円(前期比27.2%減)。

■ストライダーズ
業種コード市場権利確定月
不動産業9816JASDAQスタンダード3月末・9月末
株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り
301円200株6万200円0.99%
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※株価などのデータは2021年2月25日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。