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 緊急事態宣言の延長が決定し、20時以降も営業する飲食店には最大30万円の罰則が科される。夜の街はさぞ意気消沈――と思いきや、実情は違った。風俗店から雀荘、焼き肉店、キャバクラまで、知られざる現状をリポートする。

◆早朝から濃厚接触しまくり。大繁盛する風俗店の言い分

 新宿・歌舞伎町で朝方から繰り広げられる光景には、目を疑うばかりだった。男性客の膝にまたがった女性キャストがそこかしこで唇を重ね、濃厚接触の極みのような行為に店中が耽っていたのだ。

「キャバクラやクラブは出勤調整があると言いますけどウチは無縁。朝4時からお昼の12時までと、夜20時から深夜3時までの2部制で一日15時間営業しています。客足は途絶えず、むしろ満卓でお待たせすることも。緊急事態宣言はむしろ追い風かもしれません」

 そう語るのは、歌舞伎町のとある風俗店のキャスト、Aさん。先にも触れたように、同店のサービスでは酒類の提供とともに濃厚キスや胸への愛撫がデフォルトで行われている。

 新型コロナに感染することは怖くないのか? 浮かんだ疑問を率直に伝えると、Aさんは笑みを浮かべてこう言った。

「ウチのお店は昨年の春から夏にかけてキャスト、黒服のほとんどがコロナにかかっていて、ある意味“無敵モード”。中には2回かかったという人もいるけど、大半の人は『もう抗体持っているから大丈夫』という意識で接客しています。

 一応、席を移る際は一度トイレに行き、次亜塩素酸水をおしぼりに吹きつけて体を拭いてますけど、どこまで効果があるのかは疑問。私も陽性になったことがあり、さすがにそのときは2週間ほど休んでから復帰しました」

◆「二度目の緊急事態宣言はもう誰もコロナのことは気にしていない」

 事もなげに語るAさんだが、次亜塩素酸水はモノの消毒には向いているが、よほど濃度が高くない限り手指には向かないとされている。また、店に来ている客も概ね同じマインドだというから驚く。

「一度目のときは多少ピリッとしましたが、二度目の緊急事態宣言はもう誰もコロナのことは気にしていない。延長となった今はなおさらで、コロナにかかる恐怖よりイチャイチャしたい欲求が強いんでしょうね。皆さん濃厚接触を満喫しています」

 今回の緊急事態宣言では、特措法に基づき飲食店などが時短営業に応じなかった場合、店名や所在地を自治体はHPで公表できることになった。

 これにより、一定の抑止力が働くと期待されてはいたが、夜の街で起こっているのはむしろ逆の現象かもしれない。

◆20時以降も営業する飲食店は満員の大盛況

 取材班は、「コロナ飯」と題された店のリストを入手した。ミシュランに輝いたことのある鮨店から大衆居酒屋まで、主に港区や新宿区の飲食店が数十店舗羅列されているのだが、そのうちの一つ、六本木にある焼き肉店を訪ねて驚いた。

 訪問したのは日付が変わる24時頃だったのだが、店内は超満員。「次に案内できるのは午前2時前になりますね」と入店すら叶わなかったのである。

 仕方なく足を赤坂に向けると、平時から24時間営業している韓国料理店を見つけた。こちらも平日の真夜中にもかかわらずほぼ満員の大賑わいで、団体客が和気あいあいと料理に舌鼓を打っている。

 近くのホテルに宿泊し、飲みに来たと語る男性サラリーマンに話を聞くことができた。

「飲食店がほとんど自粛して20時以降は開いていないから、逆に飲み食いできる店の情報は貴重。コロナ飯のリストは僕も有効活用させてもらっています。今後、改正特措法が発令されてより厳しくなると思うとゾッとしますね」◆飲む、打つ、買う。自粛できない人は一定数いる