中国には、同じ東アジアに属する日本と韓国を何かにつけて比較したがる傾向がある。中国メディアは、日本と韓国について4つの分野から比較し、どちらが強いかについて分析する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国には、同じ東アジアに属する日本と韓国を何かにつけて比較したがる傾向がある。中国メディアの捜狐は4日、日本と韓国について4つの分野から比較し、どちらが強いかについて分析する記事を掲載した。

 比較対象の1つ目は「経済」だ。記事は経済の面では「日本の勝ち」としている。これは、国内総生産(GDP)を比べると、日本は世界第3位の約4兆9000億ドルであるのに対し、韓国は約1兆6000億ドルに過ぎず、人口や国土面積を考えると韓国が日本を超えるのは無理だとしている。

 次いで「政治」の分野でも「日本の勝利」だと分析。政治闘争の激しい韓国では、大統領は「最も危険な職業」の1つとなっており、歴任のほとんどの大統領が非業の死を遂げるか刑務所行きになっていると指摘した。この点、日本は「政治大国」と言え、アジアにおける影響力は強く、アフリカや南米にまでその影響力を広げていると伝えた。

 残りは「軍事と文化」の分野だ。記事は、「軍事」では兵士数と予備役数で優る韓国のほうが上だと主張。自衛隊には多くの非戦闘員も含まれており、幹部にはかつてのような責任感や栄誉という感覚が失われていると主張する一方、常に北朝鮮と緊張状態にある韓国は士気が高いと比較した。しかし、「文化」の分野では日本の圧勝で、欧米では日本文化を参考にしたり模倣したりすることがよく見られると紹介。韓流コンテンツは確かに勢いがあるが、競争力をいつまで持続できるかは現時点では評価しにくいとしている。

 結論として記事は、日本と韓国を比較すると全体的には日本の方が強いと分析。それで中国としては、「戦略上は日本を軽視したとしても、戦術上は日本を重視しなければならないだろう」と結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)