都市対抗野球

○ HONDA 3x − 2 ENEOS ●

 楽天からドラフト3位で指名を受けたENEOSの左腕・藤井聖が先発し、その後3番手で上がった巨人からドラフト4位で指名を受けた伊藤優輔(三菱パワー)が7回から3番手として登板した。

 先発した藤井は6回途中97球1失点で降板。7回から登板した伊藤は、最速156キロを計測して場内がどよめいた。その後9回までの3イニングを無失点。

 しかしタイブレークになり1点リードで迎えた延長10回裏、1死満塁の特別ルールでHONDAの3番井上にレフト線へのサヨナラ適時二塁打を許し力尽きた。

▼ 先発の藤井聖投手

「優勝するためにずっとやってきた。優勝に貢献出来ずに残念です。(先発は)HONDAは強力打線ですが、ひるまず全力で向かっていこうと思っていた。(全体を振り返って)最初は都市対抗出場を目標にやってきた。でも出たからにはENEOSは優勝を目指すチームなので優勝したかった。周りからも、スタッフや会社の方からも色々と言って頂いたので、自分が最後に優勝の置き土産をしてプロ入りしたかった。先発するだけではなく先発してチームを勝利に導きたかった。(プロでは)一球に対する執念を社会人野球で感じた。それをプロで活かしていきたいと思う。大久保監督の下では、私生活から変えなくてはいけないと学んだ。自分を成長させてくれたので感謝しかない」

(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)