犯行がばれて顔を伏せた母親(画像は『The Sun 2020年10月11日付「SICK TRADE Mum, 25, tried to sell her one-week-old daughter on black market for £3,000 as she wanted some new boots」(Credit: Social media)』のスクリーンショット)

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このほどロシアで、生後まもない我が子を闇市場で売ろうとした母親が逮捕された。母親は売った金で「新しいブーツを買いたい」と話していたという。『The Sun』『Mirror』などが伝えている。

ロシア連邦のひとつダゲスタン共和国在住で4児の母親であるルイーザ・ガジエヴァ(Luiza Gadzhieva、25)が、今月9日にモスクワ市内でわずか生後1週の娘を売ろうとして逮捕された。彼女が取引しようとした相手は、おとり捜査で買い手を装った警察官だった。

ルイーザはインターネットを介して、我が子を闇市場に売ろうとしていた。このルイーザの悪事に気づいたのが、人身売買および捕虜や奴隷扱いされている人々を解放することを目的としたロシアの非営利団体「オルタネイティヴ(Alternative)」だった。同団体は警察が関与する前にルイーザにコンタクトを取り、説得にあたったようだ。

しかしルイーザは聞く耳を持たなかった。同団体では説得にあたった当時のことを次のように明かしている。

「私達はルイーザに『売られた子供には危険や悪い状況が待ち受けている』と説明して、ありとあらゆる方面から説得を試みたのです。邪悪な人達の手に渡ってしまうと警告しましたが、彼女は自分の子供の身に起こることに一切関心を示すことはありませんでした。」

「もっとも残念だったことは、彼女がテキストメッセージで『子供を売ったお金で新しいブーツを買いたい』などと姉妹に伝えていたことです。」

その後もルイーザは何人かの買い手とやり取りを進めていたため、同団体によって警察が関与することとなった。警察は買い手を装ってルイーザにコンタクトを取り、モスクワ市内のカフェで取引することとなった。そして警察はルイーザが提示した30万ルーブル(約40万4000円)を手渡し、領収証を受け取るとその場でルイーザを逮捕した。

ルイーザは警察の取り調べに対して自分の罪を完全に認めたため、そのまま起訴されることとなった。売られる寸前だった娘は保護されており、引き続き捜査が進められているとのことだ。

画像は『The Sun 2020年10月11日付「SICK TRADE Mum, 25, tried to sell her one-week-old daughter on black market for £3,000 as she wanted some new boots」(Credit: Social media)(Credit: Life Shot)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)