首位川崎の大島(左)と2位C大阪の清武(右)。(C)SOCCER DIGEST

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 J1リーグは8月19日に第11節、中止となった仙台対鳥栖を除く8試合が開催予定だ。

 最大の注目は、もちろん1位の川崎フロンターレと2位のセレッソ大阪の首位攻防戦だ。現在9連勝中でリーグ最多得点を誇る前者に、最少失点の後者が挑む。勝点差は7(川崎が勝点28、C大阪が同21)あるため順位が入れ替わることはないが、敵地で戦うC大阪にとっては、独走を許さないためにも少なくとも“連勝”は止めたいところだ。

 その2チームの後を追う3位ガンバ大阪はホームで浦和レッズと対戦する。前節の鳥栖戦は中止となり、ルヴァンカップの湘南戦は唐山翔自ら若手を積極起用するなどターンオーバーを行なったため、10日間の休息がとれた。

 対戦相手の浦和は4戦連発中とFWレオナルドが好調。またJ1リーグ通算150得点にあと1と迫ったまま負傷離脱していた興梠慎三も練習復帰が報じられ、出場の可能性が膨らむだけに、GK東口順昭のビッグセーブに頼らないディフェンスの強度が必要となりそうだ。ルヴァンカップの大分戦、9節の横浜FC戦と2戦続けて先発していたDF昌子源の活躍がカギを握るか。

 4位のFC東京はサンフレッチェ広島のホームに乗り込む。シーズン中にMF橋本拳人、DF室屋成と2人のレギュラーが相次いで海外移籍。後を託された選手たちが前任者の退団を忘れさせる活躍を見せられるかに注目だ。
 
 5位の名古屋グランパスは最下位の湘南ベルマーレと敵地で対戦。マッシモ・フィッカデンティ監督のスタイルが浸透してきている一方で、夏場の連戦で走力に秀でる湘南との対戦には一抹の不安もある。上位進出のためには早い時間帯で先制し、効率よく追加点を重ねる展開が理想的だ。

 6戦連発中のオルンガ擁する柏レイソルは、イニエスタら豪華助っ人が揃うヴィッセル神戸と対戦する。前節のC大阪戦には敗れたものの、アグレッシブな守備からの連動した攻撃は試合ごとに洗練されてきている。一方の神戸は、小田裕太郎、郷家友太ら若手が台頭。FWドウグラスもJ1通算50得点まであと1ゴールとしており、ホームで戦う今節はモチベーションも高そうだ。両チームともスキルのある選手が揃うだけに、見ていて楽しいゲームが期待できそうだ。

 北海道コンサドーレ札幌はホームで大分トリニータと対戦する。リーグ戦は3連敗中ながらホーム通算50勝まであと1勝。J1通算350得点とホーム通算200得点にあと2と迫っている。前節6失点の守備を立て直し、節目となる2ゴールを達成できるか。

 前節終了間際の同点弾で神戸と引き分けに持ち込んだ鹿島アントラーズは、横浜FCとアウェーで対戦。ザーゴ監督のスタイルが根付いてきたのか、公式戦ここ3試合を2勝1分の無敗としている。一方の横浜FCもポゼッションスタイルを追求。前節は20分までに4ゴールを奪うなどその成果が出始めている。状態が上がってきている両チームの主導権争いに注目だ。

 横浜F・マリノスと清水エスパルスの一戦では、指揮官の師弟対決が実現した。昨季まで横浜のヘッドコーチを務めていたピーター・クラモフスキ―監督が指揮を執る清水は、史上6クラブ目となるJ1通算400勝に王手をかけている。さらにJ1通算1,300得点に1ゴールと迫り、昨年度王者に勝利すれば必然的に記録ずくめの試合となる。
 
J1第11節の対戦カード&今節に達成する可能性のある記録は以下の通り。

【対戦カード】
※左側がホームチーム

川崎×C大阪
横浜FC×鹿島
湘南×名古屋
清水×横浜
G大阪×浦和
神戸×柏
広島×FC東京
札幌×大分
仙台×鳥栖(試合中止)

【個人記録】
●J1通算出場
千葉和彦(名古屋)/通算350試合まであと1試合
梅崎 司(湘南)/通算300試合まであと1試合

●J1通算得点
興梠慎三(浦和)/通算150得点まであと1得点
ドウグラス(神戸)/通算50得点まであと1得点
ディエゴ・オリヴェイラ(FC東京)/通算50得点まであと3得点
田中順也(神戸)/通算50得点まであと3得点

【チーム記録】
●J1通算勝利
清水エスパルス/通算400勝まであと1勝

●J1通算得点
清水エスパルス/通算1300得点まであと1得点
北海道コンサドーレ札幌/通算350得点まであと2得点

●J1ホーム通算勝利
北海道コンサドーレ札幌/通算50勝まであと1勝

●J1ホーム通算得点
北海道コンサドーレ札幌/通算200得点まであと2得点

構成●サッカーダイジェストWeb編集部