「玄品ふぐ」の関門海(3372)、株主優待を拡充して、 優待利回り12%超に! 100株以上〜300株未満の優待 品が「1000円相当の優待券⇒2000円の割引券」に!

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 とらふぐ料理店の「玄品ふぐ」などを手掛ける株式会社関門海が、株主優待を拡充することを、2020年7月15日の16時に発表した。

 関門海の株主優待は、毎年9月末と3月末時点の株主を対象に実施されており、内容は「100株以上を保有する株主に、保有株数に応じて『玄品ふぐ』などの自社店舗で利用できる『優待券』を年2回贈呈」というのもの。

 今後も「優待券」がもらえる点は変わらないが、100株以上〜300株未満の株主を対象とした株主優待が拡充される。具体的には、従来までは「1000円(税抜)相当の『優待券』1枚を年2回贈呈」だったが、変更後は「同社店舗のグランドメニューの通常コース、または、株主優待に同封の『お取り寄せ』で利用できる2000円(税込)の割引券1枚を年2回贈呈」となる。

 関門海が株主優待を拡充する理由は「当社は、コロナ禍のなか、株主さまからの多くのご支援の声をいただき、株主の皆さまに感謝の意を表するとともに、より一層当社グループへの理解を深めていただきたいとの想いから、株主優待制度の一部拡充をすることを決定いたしました」とのことだ。

 関門海の株主優待の拡充は、2020年9月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。

関門海の株主優待の変更前と変更後

(変更前)
基準日 保有株式数 株主優待内容
9月末・3月末 100株以上 優待券(税抜1000円相当)1枚(×年2回)
300株以上 優待券(税抜3980円相当)1枚(×年2回)
600株以上 優待券(税抜3980円相当)2枚(×年2回)
1000株以上 優待券(税抜3980円相当)3枚(×年2回)
(変更後)
基準日 保有株式数 株主優待内容
9月末・3月末 100株以上 割引券(税込2000円相当)1枚(×年2回)
300株以上 優待券(税抜3980円相当)1枚(×年2回)
600株以上 優待券(税抜3980円相当)2枚(×年2回)
1000株以上 優待券(税抜3980円相当)3枚(×年2回)

関門海の株主優待利回りは?

 関門海の2020年7月15日時点の株価(終値)は309円なので、変更後の株主優待利回りは以下のようになる(※年2回、株主優待を受け取るものとする)。

【変更前】
(100株保有の場合)
投資金額:100株×309円=3万900円
優待品:優待券2000円相当
株主優待利回り=2000円÷3万900円×100=6.47%

(300株保有の場合)
投資金額:300株×309円=9万2700円
優待品:優待券7960円相当
株主優待利回り=7960円÷9万2700円×100=8.58%

【変更後】
(100株保有の場合)
投資金額:100株×309円=3万900円
優待品:割引券4000円相当
株主優待利回り=4000円÷3万900円×100=12.94%

(300株保有の場合)
※利回りの変動なし

 関門海の株主優待は、自社店舗での食事代金が割引になる「優待券」。今回の発表によると、100株以上〜300株未満の株主に贈呈されるのは「割引券」となっているが、従来どおりに店舗での食事の際に利用できるようだ。さらに、お取り寄せの割引にも利用できるとのことで、コロナ禍で外食しづらい今、使い勝手が良くなったと言えるだろう。しかも、変更後の「割引券」の額面は以前の約2倍にアップし、株主優待利回りは100株保有時で12.94%に。外食産業にとっては厳しい状況が続いているが、応援の意味でも保有を検討する価値はありそうだ。
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 関門海は、とらふぐ料理店の「玄品ふぐ」などの飲食店を展開する企業。2020年3月期(通期)の連結業績は、売上高44億7200万円(前期比1.9%減)、営業利益1億8500万円の赤字、経常利益2億6900万円の赤字、当期純利益4億7800万円の赤字となった。新型コロナウイルスの感染拡大で、2020年1月下旬以降、インバウンド客や宴会の需要が激減したことなどが業績悪化の要因。2021年3月期の業績予想は公開していない。

■関門海
業種コード市場権利確定月
小売業3372東証2部9月末・3月末
株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り
309円100株3万900円
【関門海の最新の株価・株主優待の詳細はこちら!】
※株価などのデータは2020年7月15日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。