三重県伊賀市といえば、"忍者の里"として知られているが、豊かな自然や古来からの文化、食材など、たくさんの魅力があるという。そんな三重県伊賀市の魅力をより広く知ってもらおうと、"世界一おいしい忍者メシ"「伊賀ライスムージー」と「なまもちぷりん」が登場した。

もち米を使っており腹持ち最高な「伊賀ライスムージー」


○今までのスムージーとは違う"もちもち感"

これは、伊賀の魅力を伝えるプログラム「伊賀忍道」を実施している「忍びの里 伊賀」創生プロジェクトと、3月9日に中目黒にオープンした"誰にとっても境界線のないオープンな場所・拠点"をコンセプトとした複合型プラットフォームスペース「OPEN NAKAMEGURO(オープンナカメグロ)」が共同開発した特別メニュー。伊賀の原風景を美味しい食材を通して発信しようというものだ。

「OPEN NAKAMEGURO」には電源もあるから現代の忍者ことノマドワーカーも大歓迎


伊賀産のもち米を使用した、新食感のスムージー「伊賀ライスムージー」は、プレーン(税別500円)、ほうれん草、バナナ(各税別550円)の3種類。飲んでみると、通常のスムージーと明らかに違う、もっちもちで強めな粘度がある。開発にあたっては、このもちもち感を出すのに苦心したそうで、もち米を牛乳で炊いてからミキサーにかけきび糖を加えて作られている。さすがに飲み応え満点で腹持ちもよく、これ1つで十分食事の代わりになりそうだ。特にバナナが程よい甘みとフレーバーで美味しく、ホッと落ち着く味に感じられた。

筆者イチオシはバナナの伊賀ライスムージー


○"芭蕉こんにゃく"を使った「なまもちぷりん」

もう1つは「なまもちぷりん」(税別350円)。こちらももち米が使われている。弾力があってねっとりとしており、プリンというよりもババロアっぽい舌触りがした。中には細かくカットされたこんにゃくが結構多く入っていて、食べるごとにシャクシャクとした食感がすごく良いアクセントになっていた。

忍者も思わずサボりたくなるおやつ「なまもちぷりん」


このこんにゃく、三重県伊賀市出身の俳人・松尾芭蕉の名がついた名物「芭蕉こんにゃく」を使っているそうだ。芭蕉といえば、「おくのほそ道」の旅程があまりにもありえないスピードだということから「松尾芭蕉、じつは忍者だった説」も有名だ。もしかして伊賀の食材には、芭蕉ばりのパワーとスピードが得られるエナジーチャージ的な何かが含まれているのかもしれない。う〜ん、なかなか深いぞ、三重県伊賀市。

「古池や蛙飛び込む水の音」。思わず句を読んでしまった芭蕉の気持ちがわかるほど「芭蕉こんにゃく」の食感がイイ


忍者&くノ一のごとくサッと栄養価の高い食事をとって、ササッとパソコンに向かい企画書を書き、サササッと去っていく。そんな理想を実現したいビジネスマンは、早速「OPEN NAKAMEGURO」に足を運んでみてはいかがだろう。

●information

「OPEN NAKAMEGURO」

東京都目黒区上目黒2丁目9-17 NakameguroCrossover 1F

営業時間 11〜18時



○著者:岡本貴之

1971年新潟県生まれのフリーライター。音楽取材の他、グルメ 取材、様々なカルチャーの体験レポート等、多岐にわたり取材・ 執筆している。好きなRCサクセションのアルバムは『BLUE』。趣味はプロレス・格闘技観戦。著書は『I LIKE YOU 忌野清志郎』(岡本貴之編・河出書房新社)」