今回の新型コロナウイスル騒動だが、テレビ界で食べている芸能人にも影響が出始めているという。

「今後、海外ロケは基本、中止や見送りになります。実は高視聴率を取っているテレビ番組の半分近くが海外ロケに依存している。日本テレビは『世界まる見え!テレビ特捜部』、『世界の果てまでイッテQ!』、『ザ!世界仰天ニュース』、『ダーツの旅』など4本以上。TBSは『世界ふしぎ発見!』、フジテレビは『奇跡体験!アンビリバボー』、テレビ朝日『世界の村で発見!こんなところに日本人』、テレビ東京『YOUは何しに日本へ?』、『世界ナゼそこに?日本人』など。NHKも『ホットスポット 最後の楽園』、『ダーウィンが来た!』など数限りない。結果、番組で現地ロケに駆り出される出川哲朗、イモトアヤコ、宮川大輔などの仕事はなくなる。必然的にMCの所ジョージやビートたけし、中居正広、バナナマン、内村光良、福山雅治なども仕事が減っていきますよ」(業界事情通)

 反対に、海外ロケ番組を制作する予算は2〜3倍に跳ね上がっているという。

「一番の問題は出演する芸能人の保証です。実際の患者数がこのまま激増すると、中国でなくても海外のロケ先で罹患する可能性も否定できない。その際の医療体制や補償などをどうするのか? 保険にも入らないといけない。頭の痛い話です」(民放局編成関係者)

 他にも、日々のニュースを扱う報道番組でもトラブルが発生している。

「若手記者は新型コロナウイルスの取材を露骨に嫌がったり拒否する。働き方改革の悪影響ですよ。報道の使命を忘れ、権利を履き違えている若手が増えてしまった。泣く泣く管理職が現場に出向いて取材することになった」(某報道局幹部)

 各方面で損失は膨大だ。