城田優さん(島田薫撮影)

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 城田優さんといえば、近年はミュージカル界での活躍が目覚ましく、年間100本の舞台を見続けている筆者から見ても、間違いなく日本のトップスターの一人です。

 その城田さんが、20年を記念した写真集を出版すると聞いて、いち早く駆け付けました。今年は20年ということもあり、かなり頑張ったと話が止まりません。いつも、内側からほとばしる情熱でたくさん語ってくれるのです。

理想の結婚相手は「穏やかな人」

 城田さんから、来年の話で飛び出したのが「結婚宣言」です。昨年、今年と、お兄さん2人が続けて結婚したので、来年は自分だ!というわけです。190センチの高身長に彫りの深い美しい顔立ち。モテないはずがありません。これまで、写真誌に撮られたこともありますが、最近は浮いた話を聞かないような…。

 どんな人がいいのかと、まるでお見合いおばさんのように聞き出してみると、「結婚の条件」が浮かび上がってきました。

「料理のできる人」「穏やかな人」

 結婚したら一生食べるので、帰るのが楽しみになるような料理をしてくれる人がいいと、にこやかに語ります。そして、穏やかな人、情緒が安定している人が理想だそうです。役と向き合い続けていると情緒不安定になることもあるでしょうから、常に穏やかで安定している人にそばにいてほしいようです。

 さらに、「女の子とはよくデートしているので、週刊誌の皆さんに張ってもらえれば、確実に撮れますよ!」とあおってきます。しかも、来月1カ月あれば間違いないとか。

 でも、これを聞いて意外な気持ちになりました。なぜなら、このインタビューの数日前まで演出・主演を務めていた、もう一つのオペラ座の怪人とも呼べる「ファントム」が、それは素晴らしかったのです。

 いつもなら、共演者を集めて筋トレに励む「筋肉部」も発足せず、かなり追い込まれていたように見えましたが、幕を開ければ大感動! 3回は泣きました。ですから、今回はきっと仕事モード全開なのだろうと想像していたらまさかの展開です。

 とはいうものの、夢追い人の城田さん。しっかり夢はあります。この20年を振り返ると、10代前半の頃は「背が高すぎる」「顔が濃すぎる」とことごとくオーディションに落ち、全く仕事が決まりませんでした。

 自信がついてきたのは、ミュージカルで評価されるようになってから。特に「エリザベート」で演じた、黄泉(よみ)の帝王トート役がハマりました。菊田一夫演劇賞受賞など多くの賞を受け、ミュージカル俳優としての認知度もどんどん上がってきました。

 今の日本のミュージカルは、海外ものを輸入してアレンジするのが主流なので、いずれは日本オリジナル作品を世界に発信していきたいという夢があるのです。ぜひ、実現してほしい、今はその仲間もたくさんいるのです。

 これだけ仕事が順調で大きな夢を持っている、それなのに結婚したいというパターンは経験上、婚期が遅れると見ていますが、どうでしょうか。夢はもちろん応援していますが、城田優さんの、来年の結婚発表を心よりお待ちしております。