レアルFWベイルが苦境の今を語った【写真:AP】

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厳しい状況に置かれているベイル、ブーイングに「ちょっとしたショックだった」

 レアル・マドリードに所属するウェールズ代表FWギャレス・ベイルが、クラブ内で厳しい状況に置かれている。

 ファンからの信頼度が日ごとに落ちており、途中出場の際にブーイングを浴びることも珍しくなくなった現状だが、母国メディアにその状況を吐露したとスペイン紙「AS」が伝えている。

 ベイルは英テレビ局「BT SPORTS」のインタビューを受けて、古巣トッテナムがジョゼ・モウリーニョ新監督を迎え入れたことについて「驚くべきことだったね」と様々なことを語っているが、最も聞かれたことはやはりレアルとの関係性だった。

 ベイルはここまで怪我などもあり思うように活躍できていない一方、ウェールズ代表の国際Aマッチウィークでは積極的なプレーを見せた。それだけならば良かったが、試合後に「ウェールズ、ゴルフ、マドリード」の優先順位を示すかのようなフラッグを手にして笑顔を浮かべ、マドリディスタの怒りを買う羽目になった。

 それを受けてリーガ・エスパニョーラでは18歳の売り出し中のブラジル人MFロドリゴに拍手を送る一方で、ロドリゴに代わってピッチに入ったベイルに盛大なブーイングが本拠地サンチャゴ・ベルナベウに鳴り響くなど、関係性はとても良好とは言えない。

「初めてそれ(ブーイング)を受けた時、それはちょっとしたショックだったよね。どう対応していいのか分からなかったんだ。でも僕は年齢を重ねるにつれて、何回か起こるようになったんだ。今ではそれを対応する方法も理解しているよ」

「僕はただ受け入れるだけ」 結果を出すことでブーイングを声援に―― 

 ベイルはこのようにも話している。

「今、僕はただ受け入れるだけなんだ。僕がやるべきことを実行しないなら、ヤジを飛ばすには最適な場所だからね。とにかく一生懸命プレーし続けて、今できることをファンに証明するだけだよ。ヤジは止まるだろうし、今まで通りキャリアを続けることになる」

 結果を出すことでブーイングを声援に変える――。ベイルの考えはシンプルだが、彼への信用度が下がっているマドリディスタはどれだけ我慢をしてくれるか、中盤戦以降の注目点と言えそうだ。(Football ZONE web編集部)