「さようなら、Flash」 Google、年内に検索からFlashコンテンツ除外を発表
Googleは28日(米現地時間)、ウェブマスター向け公式ブログにて「さようなら、Flash」と題し、今年中にGoogle検索のインデックス登録からFlashを除外することを発表しました。

ウェブページにFlashコンテンツが含まれている場合は、Google検索ではFlashコンテンツが無視されることになります。単独のSWFファイルは、Google検索でインデックス登録されなくなります。すでにAdobeも2017年7月に、Flashのサポートを2020年に終了すると発表済みです。その理由は、Flashの利用が大幅に減ってきているため。この発表を受けてGoogleやFacebook、アップルやマイクロソフト、Mozillaもそれぞれサポート終了をアナウンスしています。

それ以前にもMozillaのFirefoxがFlashの標準対応を終了し、macOSのSafariやマイクロソフトのEdge、GoogleのChromeブラウザーもHTML5をデフォルトで使用する仕様になっていました。

かつてはアニメーションやゲーム、動画再生などをウェブにもたらしたFlashでしたが、上記の各種ブラウザーでの標準対応終了に伴い、しだいに見かけることは少なくなりました。Chromeブラウザーの統計では、2014年には80%あった利用サイトが、2017年には17%にまで低下したとされています。

こうした事情もあり、今回の変更はほとんどの場合はユーザーにもウェブサイトにも影響を及ぼさないはず。代表的なFlashゲームだった『艦隊これくしょん〜艦これ〜』も、2018年にHTML5へと移行済みです。

すでに開店休業だった状態から正式に閉店準備に入ったとも言えますが、ウェブの発展に貢献したFlashに心を込めて「さようなら」の言葉を贈りたいところです。