双子を乗せたベビーカーではバスも電車も乗れない−。

 双子以上の多くの子供を授かった家庭の約9割が「外出・移動が困難」と感じていることが、「多胎育児のサポートを考える会」(市倉加寿代代表)が実施したアンケートで分かった。同会は、都議団に環境改善などを要望した。

 同会は9月23〜29日、ネットを通して、東京以外も含む双子以上の子供を持つ家庭約662人を調査。育児中に「つらい」と感じた場面として、外出・移動の困難(88・2%)のほか、「自分の時間が取れない」(81・1%)、「自身の睡眠不足・体調不良」(78・5%)などが上がった。

 特に双子用の大型ベビーカーを使った交通機関での悩みが多く、「目的地がエレベーターのない駅だったので、駅から出られなくて帰宅した」「事故防止のためなどといわれ、バスで乗車拒否された」との意見があった。

 アンケートでは政策的要望として、ベビーカーのまま乗れる「子育て応援タクシー」の普及や、ベビーシッター利用料の補助、自宅訪問型の公的保育サービスなどを求めた。

 都議団に要望に訪れた3歳の双子を育てる練馬区の母親は、「移動でベビーカーを使うことができない場面が多く、子供を無理やり歩かせた」と悩みを打ち明けた。