大韓航空が日本への旅客便を大幅に減らし、貨物便を増便…株価は横ばい

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大韓航空が仁川(インチョン)国際空港と日本の関西国際空港を行き来する貨物便について、週3回を維持し、9月末まで臨時便を週2回運行する。

日韓関係の悪化、“日本旅行ボイコット”などの影響で旅客便が縮小されるなか、両国間の海上コンテナの貨物輸送量を吸収するための決定と思われる。

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9月19日、韓国海洋水産開発院(KMI)などによると、大韓航空は9月20日から仁川空港−関西空港の貨物臨時便を運航する。

大韓航空は、旅客便の需要縮小によって、航空機内の旅客スペースの積載効率(最大積載量に対して実際に積載する貨物の割合)が継続的に減少した。減少した旅客スペース分を貨物空間として補完するのが目的で、今回の臨時便の運航が決まったと見られている。

既存顧客の貨物需要を一部カバーできる見通しだ。

2017年末基準、両国間のコンテナ物動量は計192万4500TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個分)で、完成品の輸送に特化した航空輸送がこの相当部分を吸収することができると考えられる。

一方で大韓航空は、釜山−関西路線を9月16日から運休中で、済州−関西路線も11月2日から運休する。

また日本への旅客の減少が長期化することを想定しながら、全体的な状況を見守った後、日本路線の編成を大幅に見直す可能性もあると伝えられた。

日韓関係の葛藤が本格化する直前まで、3万ウォン(約3000円)台を維持していた大韓航空の株価は、その後下落を続け、8月16日には過去3年間の最低値である2万1700ウォンにまで落ち、横ばいとなっている。

大韓航空の株価は9月19日午後2時51分現在、2万3950ウォンで取引されている。前日比350ウォン(1.44%)下落した。