さらなる逆風も…中国経済の減速で低調な電子部品業界
4―6月期連結決算では、TDKが積層セラミックコンデンサー(MLCC)を中心とする受動部品事業のほぼ全ての受動部品で前年同期比減収。同事業における19年4―6月期の自動車向け売上高は同6・8%減と伸び悩んだ。山西哲司常務執行役員は「中国市場における需要環境悪化により、期初想定を下回る水準で推移した」とした。
日本電産も中国経済の減速を受け、車載向け売上高が同2・2%減の754億円。ただし、中国市場で電気自動車(EV)の需要増によるトラクションモーターの受注数量計画が4月時点よりも倍増を見込むなど業績への影響には濃淡がある。
村田製作所は電装化の進む車載向けで1台当たりに搭載されるMLCCの部品点数が増加し、好調だった。
スマホ向けは米中貿易摩擦の影響などで引き続き低調だったが、村田製作所は高機能スマホ向けで折り曲げられる独自の樹脂多層基板「メトロサーク」向けが大きく伸びたほか、TDKはスマホ向けの二次電池の販売が好調。アルプスアルパインも拡販活動などでスマホ向けカメラ用アクチュエーターが堅調など、各社、強みの分野で売り上げを伸ばした。
20年3月期連結業績予想は、米中貿易摩擦の激化懸念や主要国の景気減速懸念など、不透明感が高まる中、全社が期初予想を据え置いた。下期(19年10月―20年3月)の中国市場について、永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は「期待するほど良くはならないのではないか」としており、下振れリスクが大きそうだ。
