中国メディアは、「韓国は中国から儒教が伝わった国であるはずが、キリスト教の国になったのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 アジアには西洋や欧米と異なる文化があり、そこには思想や宗教の違いも含まれる。中国メディアの今日頭条はこのほど、アジアの伝統的な宗教と言えば「仏教や儒教というイメージがある」としながらも、「韓国は中国から儒教が伝わった国であるはずが、キリスト教の国になったのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、2012年の統計として「韓国のプロテスタント教徒は1100万人に達し、そこにカトリック教徒500万人を加えると、キリスト教徒は韓国の人口の3分の1を占めている」と指摘。また近年もキリスト教徒は増え続けているようだと主張し、「韓国はすでにキリスト教の国と言っても過言ではない」と主張した。

 一方、韓国には中国から伝わった儒教が長く浸透し、文化の基盤を形作ってきたと主張し、それゆえ「なぜ韓国でキリスト教が受け入れられたのか」という疑問が湧くと主張。また、中国や日本と比較しても「韓国だけキリスト教徒の比率が極端に高いというのは特別な理由があるのではないか」と疑問を投げかけた。

 この疑問に対し、「韓国は政治と経済の面で米国から大きな影響を受けた」のが要因ではないかと考察したほか、周辺諸国から長年にわたって干渉されてきた韓国が「ロシアや中国、日本と一線を保ち続けるためにキリスト教を選んだのではないか」と主張した。

 一方、韓国は中国以上に儒教が深く浸透している国でもあり、韓国人の心に儒教は根付いていると主張。確かに韓国では年長者を敬うことや、礼儀作法を大事にすることなど、儒教の影響が色濃く見えるが、「キリスト教と儒教が対立することなく精神上でつながっているのは特筆すべき状況」であると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)