長沼(2番)は豊富な運動量で攻撃を活性化したが、ゴールに絡む仕事はできなかった。(写真は昨年のアジア大会)(C)Getty Images

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 トゥーロン国際大会に参加しているU−22日本代表は6月8日、U−19ポルトガル代表とのグループリーグ第3戦に臨み、0−1で敗れた。
 
 前半から両チームとも積極的に攻めた。日本はウイングバックの長沼洋一、舩木翔が機を見て高い位置に進出し、2シャドーの神谷優太や伊藤達哉と連係してチャンスを創出。対するポルトガルもしっかりと最終ラインからパスをつなぎ、サイド攻撃を軸に日本ゴールを脅かす。しかし、なかなか決定機は生まれず。前半はともにゴールを奪えないままスコアレスでハーフタイムを迎えた。
 
 後半に入ると、日本はギアを上げてポルトガルを押し込む。62分に小松蓮に代えて小川航基を投入すると、このストライカーがスペースでボールを受けて起点になり、攻撃を活性化した。また、前半同様に右では長沼が果敢に仕掛け、左では船木が高精度のクロスを送り込んでゴールに迫った。
 
 だが、迎えた85分、ロングボール一発で最終ラインの裏を突かれ、GKとの1対1を作られて先制点を献上してしまう。1点が欲しい日本はその後、旗手怜央を投入して前線の枚数を増やしたが、ゴールを奪えないまま終了の笛を聞いた。

 この結果、日本は2勝1敗で勝点6、得失点差は+5に。同勝点のポルトガルを得失点差で上回り首位をキープしたものの、4強進出の行方は他会場の結果次第になった。ただ、同グループで3位のチリは、2節終了時点で勝点3の得失点差ー4。チリはこの後に行なわれるイングランド戦での大勝が首位浮上の条件で、日本は極めて優位な立場にいる。なお、トゥーロン国際大会は、各組1位と各組2位の最上位1チームが準決勝に進出する。