『DOOM』25周年記念で精神的続編?ジョン・ロメロが新作MOD『SIGIL』を2019年2月にリリース予定
Romero Games

FPS(一人称視点シューティング)というジャンルを定着させたゲームである『DOOM』は、今年12月10日に25周年を迎えました。この記念すべき年にあたり、『DOOM』共同開発者の1人ジョン・ロメロは、新作FPS『SIGIL』を発表しました。

本作は独立したゲームではなく、1993年に発売されたオリジナル版『DOOM』のMEGAWAD(ゲームの拡張データで、現在で言うMOD)として提供されるとのこと。1人プレイ用レベル(ステージ)9つとマルチプレイヤーのデスマッチ用レベル9つという内容で、2019年2月に無料でリリースされる予定です。id Softwareにより開発された『DOOM』はシリーズ作品が3作、2016年にはリブート版『DOOM(2016)』が登場し、現在は最新作の『DOOM ETERNAL』が開発中とされていますが、今回の『SIGIL』はそれとは独立したもの。ジョン・カーマック(現在OculusのCTO)らと共に元祖『DOOM』を手がけたロメロによる、ある意味で最も原点に近い位置づけとなります。

発表によれば、『SIGIL』は『DOOM』の4つのエピソードの「精神的な後継者」とのこと。具体的には本編の最終話EM48でスパイダーデーモンを倒した後、地球に戻った主人公が悪魔バフォメットに飛ばされた地獄の深奥から帰還する話になると述べられています。

すでにオリジナル『DOOM』は入手困難ですが、今回のMEGAWADデータは『DOOM』エンジンを現代のPC環境で動作可能としたGZDOOMなどでプレイ可能とのこと。少し敷居が高い感もありますが、無料提供ということで割り切ったほうが良さそうです。

また、Limited Run Gamesからは限定版ファンボックスもリリースされます。メタルギターのレジェンド・Bucketheadにより本作のために作られた音楽が収録され、数々のメタルアルバムを手がけたChristopher Lovellによるカバーアートで装丁されているとのこと。

限定版ファンボックスの種類は、166ドルの「The Beast Box」と39.99ドルの「The Standard Edition of SIGIL」の2つ。それぞれ、次のような内容となっています。

「The Beast Box」

「id Anthology」にインスパイアされた美しい悪魔的な大きめのボックス。Christopher Lovellがアートワークを手がけ、ロメロの番号を付き署名入り無料のMEGAWADデータとおまけ入の、3.5インチフロッピーディスク風の16GB USBメモリ無料のMEGAWADデータとBucketheadによるフルサウンドトラック、オリジナルゲームとMEGAWAD開発舞台裏の情報が入った2枚組のディスクおよびブックレットスタイルのケース。イラストレーターChristopher Lovellが署名した美しい8インチx 10インチのアートプリントSIGILをテーマにしたコイントゲが刺さったジョン・ロメロの頭のスタチューXLサイズのSIGIL Tシャツ。2枚のステッカー

「The Standard Edition of SIGIL」

Christopher Lovellがアートワークを担当した、美しい悪魔的標準サイズの「ビッグボックス」。無料のMEGAWADデータとおまけ入の、3.5インチフロッピーディスク風の16GB USBメモリ無料のMEGAWADデータとBucketheadによるフルサウンドトラックを収録した2枚組のディスクおよびジュエルケース2枚のステッカー

限定版はいずれも2018年12月24日まで、公式サイトで予約受付中(海外への発送にも対応)。現在id Softwareの版権を保有するZeniMax Media公認ではなく、オリジナルの開発者によるとはいえ同人的な位置づけとなりますが、25年前の記憶に浸りたい方は取り寄せてみてもいいかもしれません。