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セックスの最中に体や脳がどのように変化しているのか?ということはこれまで数多く研究されてきており、中にはMRIの中で男女にセックスをしてもらい、その様子が観察されることも。そんなセックスの最中に起こる変化について解説したムービーが、YouTubeで公開されています。

Your Body During Sex

セックスの最初に起こる変化として一般的なのが……



性的興奮です。



興奮すると血流が増し、胸部や顔などが紅潮する「セックス・フラッシュ現象」をもたらします。



血流の増加は性器の形状にも変化を与え、男性のペニスは血流増加によって長くなり勃起するとのこと。



また、女性の膣は大きく開いて陰唇が膨張します。



さらにバルトリン腺とスキーン腺から分泌液が流出し、膣をより潤滑にします。



女性の体内では一酸化窒素や血管作動性腸管ペプチドといった神経伝達物質が分泌され、膣をリラックス状態に導いて弛緩させ、広く大きく変化させるとのこと。



「男性よりも女性の方が興奮するまでに時間がかかる」と思われがちですが……



男女にポルノムービーを見せながら生殖器をサーモグラフィーで観察した結果、男女いずれもおよそ30秒ほどで興奮し始め、10分ほどで興奮が最高潮に達したそうです。



また、セックスを研究する人の中には、8組のカップルを集めてMRI装置の中でセックスをさせ、その状態を観察するという実験を行った人もいるとのこと。



その結果、男性の場合はセックス中におよそ3分の2のペニスが120度の角度に持ち上がり……



女性の場合は子宮が2.4cmほど大きくなり、膀胱の形が変化していることがわかったそうです。



さらに、セックス中に女性のバストは25%もサイズが大きくなったとのこと。また、男性の陰嚢は通常時よりも50%も体の方向へ近づきました。



多くの男性はセックスをすることで快感を得られますが、女性の場合はセックスによる快感がそれほど一般的なものではありません。1400人を対象にした調査では、手や口による刺激を伴わないセックスで快感を得られた経験があるのは、全体の21〜30%ほどだったとのこと。



女性器に備わる突起であるクリトリスは……



露出している部分よりも大きな器官であり、全体はおよそ4インチ(約10cm)もあります。体外に露出しているのは全体の4分の1に過ぎず、半分以上が体内に隠れているそうです。



クリトリスはペニスと似た器官であり、亀頭や包皮、海綿体などが備わっています。



また、アナルセックスではペニスかディルドを直腸に挿入します。アナルセックスの多くはゲイの男性同士で行われるものと考えられていますが……



近年ではストレートの男女カップルの間でも、アナルセックスの人気が強まっているとのこと。調査によるとストレートの男性では44%、ストレートの女性では36%もの人々がアナルセックスの経験があったそうです。



直腸の付近はさまざまな神経の終端であり……



外陰部やペニス、クリトリスといった性器の神経とも密接なつながりがあります。



男性の直腸にペニスやディルドを挿入すると、前立腺という器官を刺激します。



正確な研究が行われたという記録はありませんが、前立腺への刺激によるオーガズムはペニスによるオーガズムよりもよりパワフルで快感が大きいとウワサされています。



女性に対しても直腸を刺激することで、膣の拡大や膨張に関係する会陰部の海綿体を刺激し、性的快感をもたらすとのこと。



また、セックスは身体だけではなく脳にも影響を与えますが、オーガズムに達した時に脳が起こす変化は男女ともに似たものとなっています。



男性でも女性でも、オーガズムの最中にはドーパミンが放出されます。



オーガズムに達すると小脳は活性化する一方で、皮質はシャットダウンされてしまうとのこと。



セックスの後に抱き合っている状態では、ストレスを緩和して幸せな気分をもたらすことから「幸せホルモン」「愛情ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンというホルモンが分泌されます。



性器が変化したり幸せを感じたりといった影響をもたらすセックスの最中には、さまざまな化学的変化が起こっているようです。