ネイションズリーグ初戦、フランス代表との新旧王者対決を前日に控えた水曜日、ヨアヒム・レーヴ代表監督はあらためて、ロシアW杯後に代表引退を表明したメスト・エジルの再招集の可能性について否定する発言を行なった。

 「彼の代表復帰はまったく考えにはない。あのような形で代表引退を表明したのだから、8〜10週間でそれを取り下げるようなことはないだろう」と、水曜日のプレスカンファレンスにて指揮官はコメント。そしていまだにエジルとは「まったく話し合いはできていない」ことも強調した。

 ドイツ代表として92試合に出場し、2014年ブラジルワールドカップでは優勝も経験したプレイメイカーだが、しかしながら今大会前にはトルコのエルドガン大統領との写真撮影問題に揺れる結果となり、大会後にそれ以来の沈黙を破るツイートのなかで代表からの引退を表明。特にドイツサッカー連盟に対する批判を展開しており、「人種差別と敬意に欠けた」なかでプレーし続けることはできないとの考えを示している。

 一方でヨアヒム・レーヴ代表監督は先日、メスト・エジルからの代表引退については本人からではなく、あくまで代理人を通じて知るという”異例”のなかで行われたこと、そして自身がそれ以来コンタクトを試みてはいるものの、いまだに連絡がつかないことも明かしており、これからも連絡を模索するとのことだが、あくまで「代表から引退した選手を構想に加えることはない」との考えも強調している。