17日の近畿地方は、高気圧に覆われて晴れている所が多いですが、南部では雨の降っている所があります。南東の風が吹きやすい時には、高気圧の圏内でも紀伊山地周辺で雨が降ることがあります。

高気圧に覆われていても

17日の近畿地方は、高気圧に緩やかに覆われて、北部や中部では晴れていますが、南部では雲が広がり雨の降っている所があります。その原因は湿った南東の風です。高気圧のふちをまわって吹く風が紀伊山地にぶつかり、雨雲が発生します。高気圧の中心が近畿より東にあるときに、このような天気分布になることがあります。

山の天気は変わりやすい

6月14日、大台ケ原の近く「三津河落山(さんづこうちやま)」での天気の移り変わりです。この日も近畿地方は高気圧に覆われて、大阪を出発した時にはよく晴れていましたが、紀伊山地に近づくにつれ雲が多くなってきました。標高1630メートルの三津河落山の頂上に着いた頃には、まだ遠くの山々を眺めることができましたが、南東からどんどん雲が流れ込み、あっという間に雲に覆われてしまいました。山の天気は変わりやすいですが、紀伊山地周辺では特に南東の風での天気の急変に注意が必要です。