漫画家が朝鮮半島の平和を願って描いたマンガ

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(台北 14日 中央社)東アジアを中心に漫画家や業界関係者らが集う「国際マンガサミット」(ICC)の第17回大会が13日、北部・新北市板橋で開幕した。台湾での開催は4回目。同日夜の歓迎レセプションでは、韓国の公的な漫画・アニメ振興機構が参加者に「南北平和」をテーマにペンを振るってほしいと要請。100人を超える漫画家が白い掛け軸に思い思いの作品を描いて平和の実現を願った。

同サミットでは漫画家同士の交流のほか、シンポジウムも行われ、著作権や市場などに関する問題が協議される。初回の東京都&いわき大会(1996年)を皮切りに、日本、台湾、韓国、中国大陸、香港などで開催されてきた。日本漫画家協会の里中満智子常務理事はあいさつで、当初からすでに20年以上の歳月が流れたと感慨深く振り返り、全ての漫画家に感謝した。

新北市の朱立倫市長は、自身も漫画を読んで成長したと語り、同市が開催地になれたことに喜びを示した。また、大会での交流を通じ、各国・地域の漫画家がお互いに学び合い、素晴らしい作品が誕生することに期待を示した。

サミット最終日となる15日、参加者は台北市の国立故宮博物院を訪れ、「東周英雄伝」などで知られる漫画家で、昨年3月に死去した鄭問さん(享年58)を記念する「千年一問 鄭問故宮大展」(6月16日〜9月17日)の開幕式に出席する。

(江佩凌/編集:塚越西穂)