錦織圭【写真:Getty Images】

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バルセロナオープンはわずか46分で棄権、欧州メディアは離脱惜しむ

 男子テニスで世界ランク22位の錦織圭は25日、バルセロナオープンのシングルス2回戦で同69位のギレルモ・ガルシアロペス(スペイン)と対戦したが、途中で棄権となった。注目されていた3回戦での同1位ラファエル・ナダル(スペイン)とのリベンジマッチは実現せず。欧州メディアからは復活の狼煙を上げていた日本のエース離脱を惜しむ声が出ている。

 2014、15年大会の覇者はわずか46分でバルセロナのコートに別れを告げた。

 過去3戦全勝の相手に第1セットを3-6で落とすと、第2セットは第1ゲームの開始早々に棄権を余儀なくされた。ナダルとの13回目のマッチアップを期待していたテニスファンにとってはショッキングな光景となった。

 イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が錦織の棄権をこうレポートしている。

ナダルとの対戦実現なら序盤戦のハイライトだったが…

「スペイン人たちはもうニシコリのプレーが見られない。この日本人は右足の問題で棄権する羽目になった。失望だ」

 錦織は昨年8月に右手首を負傷。今季は当初予定していた全豪オープンを回避し、下部ツアーの「チャレンジャー」を選択。復活の道を慎重に歩んできた。そして、先週のモンテカルロ・マスターズでは復権をアピールした。

 世界ランク上位の強豪を次々と激闘の末に破ったが、決勝では“赤土の帝王”ナダルに破れていた。

 ナダルとの再戦はバルセロナ・オープン序盤戦の最大のハイライトとなるはずだったが、実現はせず。地元スペインのテニスファンにとっても残念な「エア・ケイ」の棄権となってしまった。(THE ANSWER編集部)