「歴史的大敗」「史上最もバカげた夜」 CL8強“大逆転負け”のバルサ、地元紙酷評の嵐
CL8強第2戦でローマに0-3完敗、アウェーゴールの差で敗退決定
スペインの名門がクラブ史に残る大失態を犯した。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の第1戦で3点リードを奪っていたバルセロナは、現地時間10日の敵地第2戦でローマに0-3で敗戦。2戦合計スコアは4-4で並んだが、アウェーゴールの差で敗退が決定し、スペインメディアでは「歴史的大敗」「史上最もバカげた夜」と一斉に報じた。
カンプ・ノウでの第1戦を4-1で勝利していたバルセロナだが、最終的にはホームで相手に許した1点が大きくモノをいう結果となった。
試合開始早々の6分、ローマのボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコに先制ゴールを許すと、後半13分には元イタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシにPKを決められて1点差に詰め寄られた。そして、迎えた同37分、セットプレーからギリシャ代表DFコスタス・マノラスのヘディングシュートでゴールを割られ、トータルスコアで4-4に持ち込まれた。
試合はそのままタイプアップを迎え、アウェーゴールの差でローマがCLで初の4強進出を決めた。
スペイン地元紙「ムンド・デポルティーボ」は、この試合の結果を「バルサ、歴史的大敗」との見出しで伝えた。「ローマが驚異的な巻き返しを果たし、バルサはヨーロッパの舞台から去る」とローマの強さを称えた。
頼みのメッシも沈黙、チーム全体が「シーズン最低の出来」
バルサの宿敵レアル・マドリード寄りで知られるスペイン紙「マルカ」は、「これは間違いなく、バルセロナで史上最もバカげたチャンピオンズリーグの夜」と報じた。さらに「シーズン最低の出来」、「ハイレベルのパフォーマンスを見せていた選手は(ドイツ代表GK)マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンのみだった」とチーム全体のパフォーマンスが低調だったことを指摘した。頼みの常であるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシも沈黙した。
CL決勝トーナメントで第1戦に3点以上のリードを奪ったチームが敗れたのは、昨季バルセロナが4点差をひっくり返して撃破したパリ・サンジェルマン以来史上3度目となった。昨季は歴史的勝利を飾ったバルサが、今度は不名誉な形でCL史に名を残す結果となった。
(Football ZONE web編集部)