リンダ・カーター(Lynda Carter) photo : Getty Images

1970年代の人気ドラマ「ワンダーウーマン」。昨年はガル・ガドット主演の映画版も公開され改めて注目を集めた。元祖ワンダーウーマンのリンダ・カーターがハリウッドの殿堂入りを果たした。

現地時間4月3日(火)にハリウッドの「ウォーク・オブ・フェイム」で開催された式典に登場したリンダ・カーター。映画版の監督パティ・ジェンキンスもお祝いに駆けつけた。2人でワンダーウーマンのポーズを披露するシーンも。リンダは式典に先立ち雑誌『バラエティ』のインタビューを受け「私にとって大きな意味を持つ役があるとしたら、それはワンダーウーマンよ」とコメント、ワンダーウーマンが自分にとって大切な存在だと語った。

「私はワンダーウーマンを演じたことはないの。いつもダイアナを演じていたのよ。人を攻撃する女性を演じようと思ったことはない」と語ったリンダ。「ワンダーウーマンは自分のガールフレンドの肩に手を回しつつ、彼女のことをジロジロ見るような男の人をぶん殴ってみせる初めてのキャラクター。彼女はそういうのが不快だとその男の人に告げ、拒絶するの」。

パティ・ジェンキンス(Patty Jenkins)、リンダ・カーター(Lynda Carter) photo : Getty Images

リンダ自身もフェミニストとしてメッセージを発信している。このインタビューでも最近の「Me Too」ムーブメントについて触れている。「多くの女性は男性から声をかけられナンパされる。ナンパは暴行とは違う。でももしあなたがその人の部下だったり、薬を飲まされたりして圧力を受けたのだとしたら、話は違う」「虐待された経験を持つ人だけが『Me Too』ムーブメントに参加できるというわけではないの。もしあなたが今いる状況で不快な気持ちならば、そこから脱しなくては」。

日本でも、徐々にムーブメントとして成長している「Me Too」。暴行や虐待について改めて定義したリンダのメッセージをしっかり受け止めたい。

text: Yoko Nagasaka