アラフォー世代が知らない「今どきの高校生」のリアル……寝る時間は0時、部活よりも趣味や動画鑑賞に忙しい!

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アラフォー世代が高校生の頃、ちょうど“コギャルブーム”の全盛期でした。ルーズソックスにミニスカートが代名詞で世間から大きな注目を集めていた世代ですが、今や彼女たちはママ世代のど真ん中!そうなると今度はママ目線で「今どきの子ども」が気になってしまうのではないでしょうか?

「河合塾マナビス」では、現役高校生を含む16歳から25歳と、40歳から59歳を対象に「昨今の高校生に関する調査」を実施。現役高校生の日常と、40歳以降の親世代が高校生だった頃の日常を比較しています。

学校に勉強、そしてSNSに動画……今時の高校生は、やることがいっぱい!

スマホをはじめ、SNSや動画など……アラフォー世代が高校生だったころにはなかったさまざまなツールが、今時の高校生には存在します。そこで同調査では、現役高校生と親世代の高校生時代で、「よく時間を使っていること」を比較。その結果は以下のデータとなりました。

現役高校生の半数以上が「勉強」と回答。親世代よりも勉強に費やす時間はずっと長いようです。

わずかに親世代のほうが現役世代より長いのは「部活動」と「テレビ視聴」「家の手伝い」のみ。ほかは、現役高校生のほうが時間を使っている項目が多いことが分かります。もちろん「YouTubeなどの動画サービス視聴」「SNS」「ネットサーフィン」は、今と比べて当時はごく一部の人しか利用しておらず、大差がつくのは当然のこと。しかし「勉強」「趣味」「音楽鑑賞」「ゲーム」「アルバイト」は昔もあったことにもかかわらず、現役のほうが時間を使っているのです。

現役高校生の6割以上は就寝時間0時以降!

昔と比べると、かなり忙しい日常を送っていることが判明した現役高校生。そこで次は「毎日忙しいと思っていますか?」と質問してみると、以下のような結果となりました。

毎日忙しいと思っていますか?(現役高校生)

とても忙しいと思う……21%

忙しいと思う……37%

少し忙しいと思う……20%

忙しいとは思わない……22%

程度は違っても、全体のうち約8割が忙しいと回答。一方親世代が高校生だった頃はどうだったのでしょうか?そこで親世代にも高校生の頃に「毎日忙しいと思っていましたか?」と尋ねていますが、結果は次の通りです。

毎日忙しいと思っていましたか?(40代・50代)

とても忙しいと思っていた……10.4%

忙しいと思っていた……28%

少し忙しいと思っていた……23%

忙しいとは思っていなかった……38%

当時「忙しかった」と答えたのは、全体のうち約6割。やはり親世代が高校生だった頃のほうが、比較的のんびりしていた自覚があるようです。

忙しくなっている高校生活は、日常の「就寝時間」にも影響しています。同調査では現役高校生と親世代の高校生に「平均すると何時ごろ寝ることが多い(多かった)か?」を質問。それぞれの結果は以下のデータになっています。

0時に寝て7時に起きる場合、睡眠時間は7時間。大人とほとんど変わりません。

親世代は「23時頃」が一番多かったのに対し、現役は「0時頃」。ちょうど1時間後ろ倒しになっていることが分かります。0時以降に寝ている割合は、親世代が50.8%だったのに対し、現役世代は62.0%に。睡眠時間は確実に短くなっているといえそうです。

忙しい高校生。「高校生は暇そうでいいよな」とは、もう大人は言えません……。

とにかく昔と比べて忙しい現在の高校生。少しはゆっくりさせてあげたいところですが、それでもつい心配になって「勉強しなさい」と注意してしまうのが親心でしょう。その結果忙しくなって睡眠時間が削られるのは、果たしていいことなのか?今どきの親世代は、子どもの時間管理も適切にサポートする必要があるのかもしれません。

【調査概要】
調査媒体:株式会社河合塾マナビス
調査期間:2018 年1 月10 日〜1 月12 日
調査対象:16 歳〜25 歳250 名、40〜59 歳250 名
※現役高校生は現在のことを、それ以外は高校時代のことを振り返り回答