中国は近年の大気汚染に加え、乾燥した気候と黄砂の影響があり、多くの都市では日本より埃っぽく感じられる。自転車や自動車など、屋外にあるものは黄砂が積もってしまい、せっかく洗車してもすぐに汚れてしまうというのは珍しいことではない。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国は近年の大気汚染に加え、乾燥した気候と黄砂の影響があり、多くの都市では日本より埃っぽく感じられる。自転車や自動車など、屋外にあるものは黄砂が積もってしまい、せっかく洗車してもすぐに汚れてしまうというのは珍しいことではない。

 すぐ汚れてしまうから洗車しないのか、それとも民族性なのかは定かではないが、中国では汚れた車を見かける機会は多く、特にトラックやダンプカー、ミキサー車などの貨物自動車は非常に汚れたままで走っているのは珍しい光景ではない。

 中国メディアの今日頭条は19日、日本の清潔さに衝撃を受ける訪日中国人は多いが、日本では道路が清潔であるのはもちろん、その道路を走っている貨物自動車までもが非常に清潔なのはなぜなのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 ダンプカーやミキサー車は土やコンクリートなどを運搬する車であるため、日々の仕事のなかで汚れが付着するのは当たり前のことだ。だが記事は「日本の貨物自動車はなぜか非常に清潔」だと伝え、日本と中国の貨物自動車の清潔さに大きな差があるのは、日本人と中国人の仕事に対する考え方の違いが生み出したものであると指摘。

 続けて、仕事に対してどれだけ真剣に向き合っているかで、仕事道具である貨物自動車の扱いに差が出るのだと主張し、「もし貨物自動車を仕事上の重要なパートナーと認識していたら、果たしてめちゃくちゃに汚れていることを容認できるだろうか」と疑問を呈した。また仕事上で重要なツールである貨物自動車を掃除して、清潔な状態を保つという一点からも「仕事の質を追求し、敬意を持って仕事道具を扱う」という考え方が見て取れるとし、こうした考え方の差が「新車同然で走る日本の貨物自動車」と「めちゃくちゃに汚れたままで走る中国の貨物自動車」の違いにつながっているのだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)