日本を超える学歴社会の中国では、より良い大学へ進学するために学生たちは寝る間も惜しんで勉学に励んでいる。人口が多いぶん、中国は日本以上に競争が激しい社会だと言えるが、中国人から見れば日本の学生は非常に「気楽」に見えるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を超える学歴社会の中国では、より良い大学へ進学するために学生たちは寝る間も惜しんで勉学に励んでいる。人口が多いぶん、中国は日本以上に競争が激しい社会だと言えるが、中国人から見れば日本の学生は非常に「気楽」に見えるようだ。

 中国メディアの今日頭条は13日、日中の学生の「勉強時間」と「余暇」の過ごし方について比較する記事を掲載し、日本の学生は気楽であることを紹介する一方で、青春を謳歌できる日本の学生が羨ましいとの見方も示している。

 まず記事は、中国の中学や高校時代に経験した過酷な勉強の日々について、「非常に価値のあるものを得ることができたが、つらい時期であったことを否定する中国人はいないはず」と主張。実際、中国の中学生や高校生は、良い大学に入学するために朝早く起床し、学校で勉強をして、ご飯を食べて寝ることが毎日のサイクルになっている。大学進学を目指す中国人学生は、日本のように部活をする時間はなく、ただひたすら勉強することになる。

 続けて、日本の中学生の時間割を紹介し、日本には朝の自習の時間がないことを指摘したほか、中国の学生は下校後に少し休憩した後、次の日の予習と宿題に追われることを紹介した。一方、日本の中学や高校の教育では音楽や運動など様々な部活動があることを紹介し、課外活動によって様々なストレスの発散をさせていたり、学生の才能を伸ばす努力がなされたりしていることを紹介した。

 最後に、現在中国で行われている知識ばかりを詰め込む教育方法では、一般常識やコミュニケーション能力の欠けた大人になってしまい、「大きな子ども」が増えるだけであることを指摘し、中国の教育も方針転換の時代を迎えていると主張した。

 中国の学生は本当に忙しい。学校での勉強のほかに宿題が毎日たくさん出されるからだ。ほかにも塾や習い事に通う学生も多い。中国の子どもたちが、日本の学生の生活について知ったらきっと「不公平だ」と感じることだろう。日本でもかつては「受験戦争」という言葉が流行したが、それを超えるほどの競争社会が中国には存在する。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)