画像提供:マイナビニュース

写真拡大

帝国データバンクは11月9日、2017年10月の全国企業倒産集計を発表した。それによると、10月の倒産件数は前年同月比10.1%増の775件となり、2カ月連続で前年を上回った。前月比でも19.6%増加した。

○負債総額は1,019億2,000万円

負債総額は同12.8%減の1,019億2,000万円と、2カ月ぶりに前年を下回った。前月比でも2.4%減少した。

業種別にみた場合、7業種中5業種で前年同月比プラス。このうち、サービス業は同19.1%増の181件と3カ月連続の増加。建設業は同18.3%増の149件、不動産業は同22.2%増の33件と、ともに2カ月連続で増加した。一方、製造業は同7.1%減の92件、運輸・通信業は同20.8%減の19件となった。

主因別の内訳をみると、「不況型倒産」は同8.2%増の633件と2カ月連続の増加。構成比は同1.4ポイント減の81.7%だった。

負債規模別では、負債5,000万円未満の倒産は同25.5%増の477件。構成比は61.5%で、小規模倒産が過半数を占める傾向が続いている。資本金規模別では、資本金1,000万円未満(個人経営含む)の倒産が500件、構成比64.5%となった。

地域別にみると、9地域中7地域で前年同月比プラス。特に中国は同105.6%増の37件と大幅に増加した。このほか、北陸は同71.4%増の24件、近畿は同12.9%増の201件、四国は同85.7%増の13件と、3地域で前年同月比2ケタ増加した。

会社別の負債1位はNK商事(岡山県、破産)の52億2,700万円だった。