磐田が川又の2発で横浜FMを撃破《J1》

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▽明治安田生命J1リーグ第31節のジュビロ磐田vs横浜F・マリノスが29日にエコパスタジアムで行われ、2-1で磐田が勝利した。

▽ここまで14勝9分け7敗で6位の磐田(勝ち点51)と同16勝7分け7敗で3位につける横浜FM(勝ち点55)が相まみえた。ホームの磐田は、2-2で引き分けた前節のアルビレックス新潟戦から出場停止の高橋に代えて小川を起用する1点を変更。対する横浜FMも、3-2で勝利した前節の鹿島アントラーズ戦からマルティノスの代わりに遠藤を起用する1カ所を変更している。

▽強い雨が降る中で始まった試合は、立ち上がりに横浜FMが決定機を迎える。3分、ボックス右で仕掛けた天野のクロスに正面でフリーとなった伊藤が合わせる。しかし、このヘディングシュートは枠に飛ばすことができず、ゴール左へ。横浜FMが先制の絶好機を逸する。

▽前半の半ばにかけては、拮抗した堅い展開で推移する。そんな中、30分に試合の均衡を破ったのは横浜FMだった。伊藤のパスからボックス右で仕掛けた遠藤が森下に倒されてPKを獲得。このPKでキッカーの伊藤が放ったシュートは一度、GKカミンスキーに防がれるも、こぼれ球を自ら詰めて先制点をもたらした。

▽しかし、磐田もここから反撃。すると、40分に同点に追いついた。ペナルティアーク付近でボールを受けた川又がDFを背負いながらも反転してミドルシュート。DFにディフレクトしたボールがゴール右に決まり、磐田が試合を振り出しに戻した。

▽迎えた後半、先にゴールへ迫ったのは磐田だった。52分、ペナルティアーク右付近で川又が倒されて得たFKで、キッカーはもちろん中村。十八番の浮かせて巻くボールを蹴ると予想される中、中村はジャンプした壁の下を狙う。これがうまく抜けてゴールに飛んだが、右ポストに弾かれて2点目とはならなかった。

▽攻勢に出る磐田は63分にもチャンスをつくる。ペナルティアーク付近でアダイウトンが落としたボールに素早く反応した攻撃参加中の大井がボレー。このシュートが枠を捉えるが、GK飯倉の好セーブに遭う。

▽それでも、65分にはゴールを挙げる。味方からのバックパスをGK飯倉がトラップミス。これをボックス左付近で拾ったアダイウトンが縦に仕掛けて折り返すと、正面の川又が無人のゴールに流し込み、磐田が逆転した。

▽さらに磐田は67分、左サイドからのFKで意表を突いて直接狙った中村のシュートが左ポストに直撃。一方の横浜FMは77分には天野、遠藤を下げて富樫、イッペイ・シノヅカを入れて同点弾を狙う。

▽土砂降りの雨になった終盤は比較的オープンな展開で進むも、ゴールは生まれずにそのまま終了。磐田がリーグ6戦負けなしとした一方、横浜FMは4戦ぶりの黒星で逆転優勝が絶望的となっている。