ベストセラー作家が指摘 「自分に甘くなること」が人生の豊かさを引き寄せる

写真拡大 (全2枚)

人生は苦しい戦いだ。
欲しいものを手に入れるためには戦い抜かなければならない。

…そう思って頑張っているけれど、なかなか報われない人も多いだろう。
上手くいかないときは、意識を変える必要があるのかもしれない。

『頑張るのをやめると、お金とチャンスがやってくる』(アラン・コーエン著、本田健訳、PHP研究所刊)は、累計700万部のベストセラー作家・アラン・コーエン氏が、リラックスして生きれば幸運やお金は引き寄せられるというメソッドを紹介している一冊だ。

■自分にとってお金とは何かを考え直そう

お金のことで言い争うことは、たいていその価値以上の労力とエネルギーを費やすもの。

自分にとって、お金はどれだけ価値のあるものか?
幸せと同じ価値があるか?
健康や人間関係と同じ価値があるか?
本当にそれだけの価値があるのか?

このようなことを自分自身に問いかけてみよう。
目先のお金の価値に捉われることなく、内なる平和を最優先するということ。やりたいことの追求、誠実であること、自分自身のことを知ること。それが豊かさを引き寄せてくれることにつながる。

■本当の豊かさを手に入れるための方法

また、たいていの人は自分が充分に努力していないと思っている。
しかし、著者は自分自身に厳し過ぎることが本当の問題だと述べている。自分自身、財産、生活のためにできる最大の贈り物は、「もっと自分に甘くなること」なのだ。

では、何事においても根を詰め過ぎる傾向にある人は、どのように長年の習慣をくつがえせばいいのだろう。
それはまず、自分がこれまでやってきたやり方では、求める幸せは手に入らなかったことを認識することだ。過剰に奮闘し続ける人もいるが、多くの場合はある地点で「これでよかったのか」「もっと違った何かがあるのでは」ということに気付くはずだ。

さらに、健康状態にも不安を抱き、精神的に不安定になってしまうこともある。トラブルが頻発してしまうこともあるだろう。これらは自分に対する警報として捉えるべきだ。そのまま突き進んでも、幸福を迂回するだけである。

また、いつでも「リラックスすることで次に進める」ということを覚えておくといい。
ストレスを感じていると認めた瞬間に、次に進むにはどうしたらよいかと自分自身に問いかける。「昼寝をする」「散歩をする」でも緊張を和らげてくれることなら何でもよい。どうすれば息抜きできるか、自分に問いかけてみるのだ。

 ◇

小さな一歩が積み重なり、大きな一歩となる。小さな段階を踏むことは、自分をむち打って進もうとする人には特に有効だと著者は述べる。
どこにたどり着くかよりも、どこにいるかで人生の充実度が決まることを学ぶ必要があるのだ。

自分自身を大事にしたり、我慢ばかりするのではなく、自分が望むことを選ぶ。がんばり過ぎている人は、一度立ち止まって、意識を変えてみることが大切なのだろう。

(新刊JP編集部)

【関連記事】

体力と根性はもう必要ない 伸び悩む営業マンが知るべき思考法
幸せが遠ざかっていく「言ってはいけない口ぐせ」3パターン