中国では体を冷やすものを摂取することに抵抗を感じるという人が多いが、これは東洋医学の考え方が広く信じられていることためだ。また、体を冷やすことだけでなく、子どもの出産についても日本と中国では考え方に大きな違いがある。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では体を冷やすものを摂取することに抵抗を感じるという人が多いが、これは東洋医学の考え方が広く信じられていることためだ。また、体を冷やすことだけでなく、子どもの出産についても日本と中国では考え方に大きな違いがある。

 中国では産後の期間を「月子(ユエズ)」と呼び、食事はもちろん、体を動かしすぎないことに気を遣う。また、月子の期間中はお風呂やシャワーも避けるべきと言われている。近年、国際結婚や、日本で出産することを選択する中国人が増えているゆえに、日中の習慣の違いに驚くことも多々あるようだ。

 中国メディアの今日頭条は2日、日本で出産したという中国人女性が感じたという戸惑いや、日中の考え方の違いを紹介する記事を掲載し、病院で提供される産後の食事が日中では大きく違っていると紹介した。

 日本では出産後は病院に数日間は入院することが一般的であり、その間は病院で提供される食事を食べることになる。記事は、病院で提供された食事は「とても栄養豊富で、バランスも考えられていた」とする一方、中国では「温かいスープ」を産後に必ず飲む習慣があるが、日本の病院では提供されなかったことを紹介。ご飯とおかずも一般的なもので、中国で産後に食べると良いとされているものはまったくなかったことを紹介した。

 さらに、牛乳なども提供されたが、冷蔵庫から出したばかりの冷たい牛乳だったことに驚きを示し、中国での考え方からすれば「ありえないこと」だと強調した。土地によって習慣は異なることを認めつつ、日本は中国から大きな影響を受けてきたものの、産後の対応については日中両国の間には大きな違いがあることを紹介。そして、近年増えている国際結婚では、文化の違いを受け入れ、乗り越えないといけない代償があると指摘した。

 これに対して中国のネットユーザーからは、「日本と中国の食に対する考え方は違う。中国人は暖かい食事を好むが、日本人にその習慣はなく、多くの食品が冷たい。日本人は朝作った弁当を昼に食べるとしても暖めなおさない」、「中国の月子の考え方は合理的だ。体が弱っている時期に冷たいものを摂取するのは体に毒だ。自分は中国の月子を支持する」といった意見が寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)