マインツでプレイする武藤 photo/Getty Images

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チームはなかなか白星を掴めず苦労しているが、マインツでは日本代表FW武藤嘉紀が好パフォーマンスを維持している。

20日のホッフェンハイム戦でも先発すると、前半16分に衝撃的な形からゴールを記録。味方のヒールパスを受けると、ドリブルでペナルティエリアに侵入。相手DFに囲まれていたが、小刻みなタッチでかわして左足シュートを決めたのだ。相手に体をぶつけられても倒れない強さ、持ち前のスピード、そして振りの早いシュートと武藤の良さが凝縮されたようなゴールだった。

独『Allgemeine Zeitung』はチームが2-3と敗れたためにマインツの各選手に低い評価をつけているが、武藤は「3点」と採点。角度のないところからゴールを決めたことはしっかりと評価されている。

武藤が左足で決めた今回のシュートは角度のないところからのものだったが、とにかくシュートのスピードは速かった。元より武藤は膝から下の振りが非常に早く、日本人離れした強いシュートを打てる。利き足とは逆の左でも速くて強いシュートを打つことが可能で、アギーレJAPAN発足後第1号ゴールを決めた2014年のベネズエラ戦でもその片鱗を見せていた。

昨季は怪我もあって苦しんだが、本来武藤は日本代表でスタメンに割って入ってもおかしくないほどの能力を秘めた選手だ。とりわけ身体能力は驚くほど高く、このままマインツで結果を残して2018ロシアワールドカップを戦う日本代表メンバーに入りたいところ。

チームは今回のホッフェンハイム戦でも逆転負けを喫するなど開幕5試合で1勝4敗と大苦戦中だが、武藤には何とかこの厳しい環境でもゴールを積み重ねてもらいたい。