しょうがと紫蘇を混ぜ込んで食べてみると、甘いタレの中にアクセントが生まれる

写真拡大

ごはんに具が入っているだけで、食卓がグッと華やかになる「混ぜごはん」。栗ごはんや五目ごはんなどの「炊き込み系」だと下ごしらえの工程が多くて尻込みしてしまうけど、「わかめ+しらす」「明太子+しそ」などの混ぜるだけというメニューは超手軽でいて目にも楽しく、何と言ってもごはんがすすむ。そんな感じで、もともとかなりお気に入りの部類に入るメニューであった混ぜごはんだが、それを横に置いておいてもスルーすることができない「混ぜごはんの素」が登場していた。

【画像】1つに2袋入っている。1袋で茶碗2杯分(1合)

 

キッコーマン食品の「うちのごはん 混ぜごはんの素」シリーズから新しく出た、「焼鳥おこわ風」というアイテムである。「焼鳥のおこわ」なるものを食べたことがないので、味の想像がつかなくて、気になりすぎる! 

 

作り方は、お茶碗2杯分の米を炊き、1袋を混ぜるだけで完成。ご飯は炊きたてでなくても、残ったごはんやチンした冷凍ごはんを使っても美味しくなるそうで、これもまた魅力的なポイント。今回は残りごはんも冷凍ごはんもなかったので、炊いて作ってみた。混ぜごはんの素なるペーストが入っているパウチの袋を開けると……おおおお、これはあの「焼鳥の缶を開けたとき」の香りではないか(笑)! 小さいとき、たまに家でお父さんが食べてたな〜なんてノスタルジックな気持ちになってくる。

 

しかし味わいは缶詰のそれとは別もので、ごはんにしっかり混ぜ込めば、味も香りもほんのり上品。もち米粉が入っているのでタレを混ぜ込むと、食感がモッチリと変身する。舌で甘いタレの存在をほのかに感じると同時に、ふわっと漂う炭火焼きの焼鳥の風味。どんな上品な味のおかずでも、決して味が喧嘩しないという印象である。具は「鶏肉、ねぎ、にんじん、れんこん」が入っているが、ゴロゴロ系ではなく、小さ目&控えめ。あくまで主役は米、なのだ。

 

いろいろな食べ方をしてみたが、この混ぜごはんをメインに食べるなら、千切りにしたしょうがと紫蘇を混ぜるのが今のところイチオシ。口の中で焼鳥風味が香ったあとに、シャキッとしたしょうがの歯ごたえと紫蘇の爽やかさでリセットされ、また次の一口で焼鳥風味が香り…というループで際限なく食べられちゃうのだ。ただでさえ食欲の秋がはじまろうとしているのに、こんなにもりもり食べていいのかなとは思いますが。

文=スモモスキー